フワフワしてそうで実は…。プロ野球のオールスター第2戦が20日にマツダスタジアムで行われ、全パが6―1で全セに勝利。今年度はパの2勝で幕となった。

 巨人・岡本和真内野手(27)が5度目の球宴出場で存在感を発揮した。まずは試合前に行われたホームランダービーだ。柳田(ソフトバンク)、宮崎(DeNA)、決勝では細川(中日)を退けて優勝。「疲れた~」と子供のような笑みを浮かべ「4番・三塁」で先発出場した試合でも2打数2安打で、全セ唯一のマルチ安打を記録した。

 今季からは巨人で主将に就任。全セのキャプテンにも任命されたが、人懐っこさゆえのイジられキャラは今や球界内にすっかり浸透した。試合前の円陣でマジメに声出しをしてもナインは爆笑…。さらに、この日は交代後に牧(DeNA)とともに放送席を訪れてゲスト出演。ほんわかトークで笑いを誘った一方で、もごもごと話していると古田敦也氏から「もう少し声張って」と笑顔でツッコミを受ける場面もあった。

 そんな主砲も今季で入団9年目。〝永遠の弟キャラ〟は変わらずとも年下の後輩選手も増え、時に厳しい一面をのぞかせることもある。

「秋広、声出せよ~!」。ある日の試合前練習で、まだ静寂に包まれていた東京ドームに岡本和の大声が響き渡った。野手が打撃ケージ内で練習を開始する際、最初に打つ選手が「バッティング、いきま~す!」と大声で呼びかけるのが通例。外野などで練習する他の選手らに、飛んで行った打球に当たってケガをしないように注意喚起するためだ。

 しかし、その日の3年目・秋広はたまたま無言で打撃投手の球を打ち始め、キャッチボールをしながら周囲に目を光らせていた主将がすかさず〝カミナリ〟を落とした格好だ。身長2メートルを誇る若武者も、この時ばかりは「はい! すいません…」と身をすぼめるしかなかった。

 公然と誰かを注意するような言動は、主将就任前の昨季までは見られなかった。本人がどこまで意識しているかは定かでないが、中心選手としてチーム全体を見渡そうとしていることは確かだろう。球宴で英気を養った不動の4番は、リーグ4位に低迷するチームを浮上させられるか――。