オールスター第2戦が20日にマツダスタジアムで開催され、ホーム球場の広島から野手で唯一の選出となった秋山翔吾外野手(35)は意外な〝敵〟とも戦っていた。

 カープ勢では投手で九里とターリーの2人も選ばれたが、野手では秋山のみ。西川が故障によって出場を辞退した近本(阪神)に代わって選出されたが、その西川も右わき腹の肉離れで辞退…。いずれもプレー中のアクシデントだったが、試合前の秋山がしきりに気にしていたのは〝ぼっち〟だった。

「(野手では)カープで1人しかいないんで。ベンチを映された時に孤立しているように見られるのだけはツラいんで、何とか人の横にはいたい…」

ホームランダービーの守備位置から引き揚げる中田翔(左)と秋山翔吾
ホームランダービーの守備位置から引き揚げる中田翔(左)と秋山翔吾

 球宴と言えば、普段は敵として戦う相手と意見交換をしたりすることができる特別な空間だ。そんな中で、〝カープ代表〟の自分がどこの輪からも外れて寂しそうにしていては…。そんな不安もよぎったというが「ある意味で助けられています」と明かしていたのが、1学年下に当たる後輩の巨人・中田翔内野手(34)だったという。

「1人でポツンとしていることがなかったのだけは救いかなと思いました。中田翔とかが過剰にかまってくれるので(笑い)」

 詳しいやり取りは不明だが、試合中のベンチでは中田翔をはじめ宮崎や佐野(ともにDeNA)らと談笑するシーンも映し出されていた。試合後、秋山は「あんなに(応援用の)タオルとかを掲げてくれる人がいるとは思わなかった。西川が出られなくて残念でしたけど、おかげで野手側の目線を独り占めということで、ちょっと優越感があって楽しかったですね」と笑顔で本拠地を後にした。「3番・中堅」で先発出場した試合では2打席とも左飛に倒れたが、22日からの後半戦に向けてすっかり充電できたようだ。