阪神は10日の巨人戦(東京ドーム)に5―2で競り勝ち7連勝で今季最多の貯金「21」とした。

 阪神・才木、巨人・戸郷の両右腕の投手戦のなか、試合は前日同様、7回以降に激しく動いた。

 1点を追った7回、打線が敵の一瞬のミスを見逃さなかった。先頭・ノイジーが右翼フェンス直撃二塁打で反撃の口火を切ると、岡田監督はすかさず代走・島田を投入。続く梅野の投ゴロで戸郷が三塁封殺を狙うも、間一髪でセーフに(記録は野選)。無死一、三塁となると、次打者・木浪でカウント1―1となった後、戸郷が投じた一塁けん制を、巨人の一塁・中田がまさかの後逸。三走・島田が本塁を陥れ、1―1の同点に追いついた。

 なおも二死一塁から1番・近本が戸郷の148キロ直球を一閃。「追いついた直後で、チームも良い雰囲気でしたし、緊張感のある展開の中で才木も頑張ってくれていたので打てて良かった」と右翼席に6号2ランをぶち込み、一気に3―1と試合をひっくり返した。

 こうなると、流れは完全に猛虎だ。8回に1点差につめ寄られた後、9回に再び岡田監督のタクトがさえ渡った。

 巨人4番手・鈴木に対し、一死から木浪が四球を選ぶと、一度は「代打・糸原」をコール。それを見た巨人側が左腕・高梨を投入してくると、それを見透かしていたかのように、岡田監督は〝代打の代打〟として右の原口を投入した。

「1点より、3点(リードのほうが)楽なんで。あそこは左(投手)が来るかなあって思ってた」(岡田監督)。原口はその高梨の初球を左翼席へと運ぶ2号2ランでダメを押した。

 敵地で巨人をスイープし、これで対戦成績は阪神の12勝4敗1分け。本拠地・甲子園以外での試合が続くロードの前半戦は8勝1敗。抜群の手応えに岡田監督は「出来過ぎやろ? 今週、ここ(関東遠征)で6つ勝つと思わんかった。DeNAと巨人とな」と余裕の笑みを浮かべ、口も滑らかに球場を後にした。