巨人の中継ぎ左腕・高梨雄平投手(31)が阪神戦で3試合連続となる失点を喫した。

 10日の阪神戦(東京ドーム)で阪神1点リードの9回一死一塁で代打・糸原が登場。原監督は右腕・鈴木康から左腕・高梨へ交代した。場内にアナウンスされ高梨の登場曲が流れると左翼席の虎党から大ブーイングが起こった。

 対抗するように右翼席のG党から大「高梨コール」が沸き起こる異常事態。すかさず岡田監督は「代打の代打」で右打者・原口を起用した。

 高梨が投じた初球131キロのスライダーを原口に左中間スタンドに運ばれ勝負あり。原監督はマウンドに賭けより降板を告げた高梨に言葉をかけた。試合は2―5で敗れ巨人が痛恨の3連敗となった。

 これで高梨は阪神戦は3戦連続失点。7月2日に高梨が近本に死球を当て骨折した。直接謝罪し当事者間にわだかまりはないが、高梨の登板時には虎党からブーイングを受け続けている。

 高梨と阪神戦について話しているという阿波野投手チーフコーチは、「まあこれはいろんなことが起きるので、(話は)してますけど(内容は)伏せておきます。皆さんの方で感じていることを論じてくれる方がうれしいです」と語るにとどめた。