第105回全国高校野球選手権記念大会の第4日第1試合は初出場の鳥栖工(佐賀)が富山商を延長タイブレークの末に3―2で下し、2回戦進出を決めた。
聖地で〝ヒーロー〟の笑顔が弾けた。両者一歩も譲らぬ守り合いが続き、2―2で迎えた延長12回、無死一、二塁から6番・林(2年)の三塁線へのバントが投手・上田(3年)の一塁への悪送球となり、思わぬ形でサヨナラ勝利が転がり込んだ。
初回に先発の古沢(3年)が先制点を許すと、3回に鐘ケ江(3年)の中前打で同点。6回からは〝仮面ライダーバッテリー〟が実現した。1年生右腕の松延響(ひびき)がマウンドに上がり、受ける捕手は兄の松延晶音(あぎと、3年)。ヒビキとアギトの〝ヒーローコンビ〟は7イニングを5安打1失点に抑え、サヨナラ勝利を呼び込んだ。
2走として最後のホームを踏んだ松延晶は「1勝できてよかった。よく我慢できた。ここで決めようとみんなでいった。みんな一番いい笑顔でした」と喜び、弟の投球については「1年生だけどたくましかった。堂々と投げれていたし、ストレートは一番よかった。チームを引っ張っていける存在になりたい」とほめた。
仲が良く、自宅ではゲームをしたり、2人で風呂に入ってミーティングをすることもある。兄弟の名前は「仮面ライダー」が由来で「注目されてありがたい。見ていたのはオーズ、フォーゼですかね」と笑い「響鬼」「アギト」は世代的に見たことがないという。
一方の弟は「周りに支えられて投げることができた。走者はお兄ちゃんに任せて自分は打者に集中した。投げたいボールをお兄ちゃんを要求してくる時もあって、兄弟ならではかな、と思う」と振り返り「名前の由来がそう聞いているので、お父さんからも〝ちょうどよかったやん〟って。うれしいですね。活躍できればいい」。〝ライダー兄弟〟が聖地でジャンプする。












