第105回全国高校野球選手権記念大会の第3日(8日=甲子園)第4試合は大垣日大(岐阜)が近江(滋賀)を7―2で下し、阪口慶三監督(79)が甲子園で監督通算40勝目。自身の持つ甲子園での最年長勝利を更新した。
東邦(愛知)で38年間監督を務め、2005年から大垣日大の監督に就任。高齢ながら猛暑の中で指揮を執り、選手も名将の期待にこたえて節目の勝利をプレゼントした。
2回に山内(2年)の先制打、3回には一死一、三塁から山田渓(3年)の2点適時二塁打と主将の日比野(3年)のスクイズで4点をリード。足をからめた攻撃で先発のエース山田渓を盛り立てた。6回に山田修(3年)に2ランを許したところで矢野(3年)にスイッチし、後続を断った。攻撃の手を緩めない大垣日大は7回にも山田、矢野の適時打と敵失などで3点を追加し、粘る近江を振り切った。
試合後の阪口監督はお立ち台に座った状態で「長いこと監督をやらせてもらった。幸せ」と喜びを口にした。5年ぶりの夏の甲子園に「近いところにあるのに甲子園は行けないところ。決勝で負けたら行けない。よく泣かせてもらった。それが甲子園という勝負の場」としみじみ話した。
近年の暑さを「きついですね」としながらも「寝ても覚めても野球一筋」と力強い。試合中はベンチに座らずに指揮を執り「それが高校生に対する指導者の姿勢。指導者だから部屋に入るとか、冬も夏も部屋はあるが、部屋に入ったことはない。球場で座ったことはない」と声のトーンを上げた。
孫の高橋(3年)も「4番・捕手」で出場し3回に安打を放った。「自分がやっているような気持ちになる。1本ライト前に打ちましたね。ほんとにかわいい。孫の方は私を無視しとる。けしからん」と冗談も口にし、おじいちゃんの表情をのぞかせる。
79歳のあくなき挑戦。阪口監督は次戦に向け「41勝、何としてもする!」と断言した。












