第105回全国高校野球選手権大会・第3日となった8日の第1試合で、宇部鴻城のマネジャー・岡野美和さん(3年)が女子部員として初めて夏の甲子園のノック補助を務めた。

 試合前練習で尾崎公彦監督にテンポよくボールを渡した岡野さんは「緊張はまったくしなくて、とても楽しめました。これからもどんどん(女性部員が)ノックの補助とかを続けていってほしいです」と振り返った。試合は花巻東(岩手)に1―4で敗れた。

 岡野さんは中学2年生の時に兄の友和さんが同校で甲子園に出場したことがキッカケで、双子の弟・寿和さんとともに宇部鴻城野球部に入部し、マネジャーとして選手を支えた。入部当初はノック時のボール渡しに苦戦したが、努力だけは忘れなかった。

「1年生の時は全然うまくできなくて…。できない分練習しなきゃと思って、親と弟に手伝ってもらったり、自分の両手で渡したりしていました」

 岡野さんのひたむきな姿勢にナインも「指導者さんに厳しく言われながらも、自分たちをサポートしてくれて本当にありがたかったです。選手のことを1番に考えてくれて、負けているときも変わらず接してくれていたので心の支えになっていました」と感謝した。

 将来の夢は美容師。「もうすぐ80歳になる祖母が散髪室をやっているので、小さい頃から憧れています。祖母が大好きなので、努力して技術を磨いてそこを継ぎたいです」と、新たな夢に進む。