第105回全国高校野球選手権記念大会第3日第1試合で宇部鴻城(山口)が佐々木麟(3年)を擁する花巻東(岩手)に1―4と敗れ、4年ぶりの甲子園勝利はならなかった。
 
 横手投げエースの浅田(3年)が徹底マークしていた佐々木麟に先制打を許すなど劣勢の展開。内角攻めも逆方向に弾かれ、5回途中を7安打4失点で降板となった。打線も2年生右腕の小松の直球とキレのある変化球を打ちあぐね、6回まで10三振、8回まで0行進が続く。

 しかし、堅守と粘りで4年ぶりに聖地帰還を果たし、このまま終わるわけにはいかない。4点ビハインドの8回守備では無死一塁から広内(3年)の送りバントが一塁ファウルゾーンに上がり、一塁手の小林(3年)が飛びついてスーパーキャッチ。流れを引き寄せた9回、一死一、二塁とチャンスを作ると、その小林が右前に適時打を放って1点をもぎ取り、一矢報いた。

 試合後の尾崎監督は佐々木麟を「私が知っている高校生の中ではナンバーワンと思って勝負に臨みました。振り遅れても内野の間を鋭く抜けて行った」と称え「何とか後半に捉え始めたが、遅かった。9回は〝自分たちのため、応援してくれる人のために1点をもぎとろう〟と。最後に粘り強さを見せることができた」と選手をねぎらった。