第105回全国高校野球選手権記念大会の第3日第1試合で〝みちのくの怪童〟花巻東(岩手)の佐々木麟太郎(3年)が登場。宇部鴻城(山口)を相手に先制打を含む3打数3安打1打点の活躍で4―1とチームを勝利に導いた。
初回に二死から左前にチーム初安打を放つと、4回無死二塁から左前に先制打。右サイドスローの浅田(3年)をとらえた。5回二死二塁の第3打席は申告敬遠となり、7回の第4打席は三塁内野安打といずれも逆方向に弾き返した。
高校通算140本塁打の豪快な一発はお預けとなったが、念願の初安打と聖地初勝利に「勝ちにこだわっていたので初戦を勝ち切れた。まずはホッとした。とにかく安堵の気持ち。終盤に追い込まれた展開もあって素晴らしいチームだった。戦えて感謝したい」と胸を張り、3安打には「内容と質にはこだわったが、結果は気にしていなかった。勝利に貢献できたのはよかった」と流れる汗を気にせず、饒舌に話した。
アルプスからは日本ハム時代の大谷翔平(エンゼルス)の応援歌が流された。「小さいころからあこがれの大先輩。自分自身は大したことないと思っているんですけど、一歩でも近づけるよう頑張りたい。刺激になります」。県大会は背中の張りで本調子になかったが、甲子園入りして徐々に回復を見せ、怪物復活を大観衆に印象づけた。
チームとして8年ぶりの夏勝利。父でもある佐々木洋監督も「甲子園で久しぶりに校歌を歌えてうれしい。勝ちにこだわった。全体としてチェンジアップ、シンカー気味のボールを引っかけず、逆方向に打つ指示を出していた。指示通りにやってくれた」と目を細め、佐々木麟の状態については「ベストではないけど、振るという怖さがなくなってきている。予選よりは怖がらずに振れている」とさらなる爆発に期待を寄せる。
「ここからが一番大事。流れに乗りながらやっていきたい。一戦必勝でやってきたのが我々のチームのスタイル。役割を意識してやっていく」と佐々木麟。夏の主役はこの男だ。












