第105回全国高校野球選手権大会が6日に甲子園球場で開幕。深紅の大優勝旗を巡る球児たちの熱い戦いがスタートした。今大会では猛暑対策として、クーリングタイム導入などが実施されているのだが、初日から選手たちがバタバタと倒れるなど、今後が懸念される展開に。その一方、第2試合の聖光学院(福島)―共栄学園(東東京)戦では、SNSが騒然となる一幕もあった。

 初日の第2試合で、聖光学院(福島)が計16安打と猛打を爆発させ、共栄学園(東東京)に9―3で快勝した。聖光学院の攻撃の際、三塁側アルプス応援席からはさまざまな曲が流されていたが…。その中のある応援歌に、SNSが敏感に反応。あっという間に騒然となった。

 聖光学院では打席に入る各選手の〝リクエスト曲〟を吹奏楽部が演奏。井口資仁、今江敏晃、福浦和也ら元ロッテ選手の曲が一番人気だったという。そんな中、3月のWBC日本代表だった西武・山川穂高内野手(31)の応援歌が流れたのだ。

 山川は昨年11月に知人女性への強制性交容疑で書類送検され、現在は所沢市内の球団施設で練習を行っている身。それだけにSNSでは「なんか聞いたことあると思ったら山川穂高やんw」「なぜ今やるんですか」「聖光の度胸がすごい」「まさか甲子園でイジリ?」などの書き込みが相次いだ。

 さらには「山川の応援歌に非はないやろ?」「ご時世的にあかんやろ」「山川の応援歌使用で聖光はこの夏のヒーローだ」「山川の応援歌使うのメンタル強すぎで好き」などと賛否両論が沸き上がり、X(旧ツイッター)に「山川穂高」がトレンド入りするほど話題となった。

 山川の応援歌が流れた際に打席に立っていたのは一塁手・樽川(3年)で、聖光学院のある選手は「本人の要望です。自分の名前と同じ〝川〟があるし、曲がいいし、ノリがいいという理由から。山川選手の事件が発覚した時に僕ら選手たちで今後も使用するか、やめた方がいいのかも話し合った。でも、その時は人に問題があっても、曲には罪がない。このまま応援歌を使っていこうという結論になった」と明かす。

 SNS上で炎上騒動になっていることにも、あるナインは「僕たちはツイッター(現X)やインスタとかは禁止なので、炎上してても目にすることがないし、まったく気にしない。でも、そういった批判する意見も出るかもしれないということもみんな覚悟した上で、そういうこともすべて受け入れていこうという話し合いもしている。(樽川の)モチベーションも上がるし、今後も山川選手の応援歌をやめるつもりはないですね」と力強く語った。

 まさに「曲に罪はなし」。次戦は12日の第7日第4試合で優勝候補の仙台育英(宮城)と激突するが、何事にも動じない聖光ナインがブラスバンドの鼓舞する演奏にも乗って勝利をもぎ取るつもりだ。