連敗脱出で一気に連勝街道となるのだろうか。日本ハムが26日の楽天戦(楽天モバイル)に3―2で競り勝ち、5日のソフトバンク戦から続いていた連敗を13で止めた。長いトンネルから抜け出した新庄剛志監督(51)は報道陣の前で万歳ポーズを披露。「2006年に日本シリーズ優勝したときと同じぐらいうれしいよ」と満面の笑みを浮かべ、3週間ぶりの勝利に酔いしれた。

 連敗中は僅差の試合をことごとく落とし、負のスパイラルに陥った。投手陣が踏ん張れば攻撃陣が沈黙。珍しく打線が奮起したかと思えば救援陣が打ち込まれる。それだけに、指揮官も「今日負けていたら(連敗の)日本記録を目指そうかなと思っていた」と自虐気味に話したほど。「逆に名を残すというか…それくらいの気持ちだった。毎日『勝てよ、勝てよ、勝てよ』で勝てなかったから。(選手たちの)気持ちを楽にさせるためにそれぐらいでもいいかなと思っていた」という。

 そんな極限のチーム状態からようやく解放された。新庄監督は「こっからね。たぶん25連勝くらいする勢いになったと思うから。それを目指します」と上機嫌だったが、そう簡単にチーム状況が好転するかは微妙な状況と言わざるを得ない。

 昨季はチームが連敗をしても選手たちには「レギュラーを奪う」という明確な目標があった。この個々のモチベーションが相乗効果を呼び、チーム全体が発奮。時に長期の連勝につながった。だが、今季は球宴後からレギュラーが固定されつつあるようにチーム内の競争が少なくなりつつある。実際に5、6月はCS圏内をうかがえる状況だったにもかかわらず現在は最下位。この状況下で各選手が再度チーム浮上のため奮起できるのかという懸念もある。

 新庄監督は「明日の試合が大事になってくる。選手たちも乗ってきていると思うので」と力を込めたが、果たしてこの1勝が本当に逆襲の布石となるのか。新庄監督の手腕とチームの真価が問われることになりそうだ。