〝絶対不屈彼女〟こと女子プロレスラーの安納サオリ(32)が、本格的な夏の到来に燃えている。毎年引きこもりがちになる季節だというが、今年は違う。スターダムの真夏の祭典「5★STAR GP」(23日、大田区で開幕)初出場を果たし、初戦で〝お騒がせ女〟ジュリア(29)と激突する。4年ぶりの一騎打ちを控えた心境は――。

 安納は4月2日の後楽園大会に電撃登場し、2017年1月以来、約6年3か月ぶりのスターダムマット帰還を果たした。すぐにKAIRI、なつぽいとのトリオでアーティスト王座を獲得すると、先日はお互いの腕を革のヒモでつないで戦う「インディアン・ストラップ・マッチ」で、なつぽいとの死闘を制した。

 真価が問われるのが、初出場となる5★STARだ。安納は「ずっと出たかった。スターダムに来たのは、団体の選手全員と戦いたいっていう思いがあったから。やっとみんなを1対1で感じられる。きっとすごい過酷な夏になるとは思うけど、毎回新鮮な気持ちでできるから楽しみ」と胸を躍らせる。

 しかも、エントリーされたブルースターズ初戦(23日、大田区)では、昨年大会覇者で新日本プロレスのSTRONG女子王座を持つジュリアと激突。19年7月にアクトレスガールズのシングル王座戦で対戦して以来の一騎打ちで、当時は王者の安納が退けている。

「1回目のシングルはデビューしたてで何もできないジュリアだったけど、『絶対この子いい!』って思った。私の見る目も間違ってなかったし、2回目の時もまだまだやりたいっていう気持ちになれた」と振り返る。

 ただし、2戦2勝の過去のシングルとは違う。5月の大田区大会で直接ジュリアからフォールを奪われ、アーティスト王座を奪われた因縁もある。「個人的には『待たせた』っていう気持ちもあるし。今、ノリに乗ってるジュリアに勝ったら、私はさらに輝ける」としつつ「大田区で負けたことも私は忘れてない。今度は私が勝って、上から笑顔で見下げたいですね」と不敵な笑みを浮かべた。

 もちろん、狙うはリーグ戦制覇だ。「フリーで優勝した人はいないし、初出場で初優勝も今までいない。なので優勝できれば、私の名前が5★STARの歴史に刻まれる。そうしたらまた、何か新たな自分の野望が出てくるはず」

 暑さが苦手の安納は、基本は家から出ない季節。だが、今年はスターダムのリーグ戦をこなしながら他団体にも参戦するハードスケジュールとなる。「日光に当たりたくないし、暑いの苦手やけど、プロレスはさらに熱くする。今年の夏は今までで一番活動的で熱い夏にしたいな」。絶対不屈彼女の夏が始まる。