そろそろ〝確変〟を期待したい。首位阪神は11日からDeNA→中日とホーム6連戦で球宴前の首位ターンに挑む。前半戦ラストスパートの鍵を握るのは猛虎打線の対左投手攻略だ。

 首位攻防となるDeNA戦は初戦(笠原)と3戦目(石田)、前半戦最終カードとなる中日戦は初戦に小笠原と左腕と対峙する。打撃陣は7月7試合でチーム打率1割8分と深刻な貧打に悩まされており、ここまで左投手に優先的に起用されてきたドラフト1位新人・森下翔太外野手(22)やヨハン・ミエセス外野手(26)など、右打者の奮闘ぶりが頼みの綱となる可能性が高い。

 なかでもミエセスは本塁打を放てば4戦4勝。打率2割1分3厘、93打席で29三振と粗さは目立つものの、ツボにハマったときの怖さがあり、ここまで1本しか打てていない左投手からのアーチ量産が期待されるところでもある。

 そんな〝伸びしろ〟を発揮するための下地になるかもしれないのが、連日のように試合前に汗を流しながら取り組んでいる外野の守備練習だ。交流戦後は、それまでの右翼だけでなく、もう一人の助っ人・ノイジーが守る左翼に入るなど、守備練習に割く時間は増加傾向にある。チーム関係者はこれが本職のバットにも好影響をもたらす可能性を口にする。

「ひと言で言えば調教効果というか…。交流戦の最後あたりから左翼も練習するようになって、実際に左翼でも出て。試合前から走る量はかなり増えてきている。それによって、動きやスイング自体はキレてきているように思えるんだけど…」

 11日の倉敷を除き、12日以降は全て甲子園が舞台となる。攻守の切り替えがある中で、自軍の一塁ベンチから最も遠い左翼へ走り続ければ自然と走る量は増え、本領を発揮するタイミングでもあるというわけだ。

 実際、猛虎打線は7月7試合で計11得点(1試合平均1・57点)とジリ貧状態。二軍での再調整を経て5日に再昇格し、5番で15打数1安打5三振と結果を残せていない佐藤輝など状態が良くない面々が多い。近本の骨折離脱もあって得点機能が著しく低下中だ。

 そんなときこそ185センチ、120キロの巨漢助っ人がパワフルな一撃で試合を決める場面が増えれば…。陽気なキャラで僚友からも「ミエちゃん」の愛称で親しまれる助っ人の〝量産モード〟が待たれるところだ。