新日本プロレスの米国ブランド「NJPW STRONG」2日目(5日、後楽園)で、ジョン・モクスリー(37)がエル・デスペラードとの「FINAL DEATH」で激勝した。狂犬は今後の野望として史上初の〝ワールドグランドスラム〟に意欲。その一方で真夏の祭典「G1クライマックス」(15日、札幌で開幕)に初出場する弟子、海野翔太(26)の快進撃に太鼓判を押した。
「FINAL DEATH」と銘打たれた反則裁定なしのノーDQ戦は、戦前の予想通り大流血戦となった。互いに拳に有刺鉄線を巻いて殴り合い、竹串を頭部に刺し合う死闘が展開され、最後は高角度デスライダーでモクスリーが勝利した。
後楽園は2019年7月のG1公式戦で石井智宏と激闘を展開した思い出の場所で、同戦は「レスラーとして生まれ変わった気がした」と振り返るキャリアのターニングポイントとなった試合。「ここに帰って来るたびに、最高のものを見せたいと思っている」と感慨深げな表情を浮かべた。
コロナ禍の影響で新日本の国内興行から離れていたが、6月大阪城大会で3年4か月ぶりの参戦を果たした。本紙の取材に応じたモクスリーは「俺はWWE世界ヘビー級王者(現WWE王座)にもAEW世界王者にもなったが、まだIWGP世界ヘビー級王者にはなってない。この3つのタイトルをすべて巻いた人間は誰もいないんじゃないか? もしSANADAと戦うことになれば、俺がIWGP世界王者にイメージもあるし、面白いんじゃないかな」と今後の野望を激白。前人未到の3団体世界王座奪取を目標の一つに設定した。
自身の前に、新日トップに立つチャンスを得ているのが弟子の海野だ。初出場のG1では成田蓮、辻陽太との「令和闘魂三銃士」でそろってAブロックにエントリーし、注目を集めている。
19年のG1に出場したモクスリーも、海野の躍進に大きな期待を寄せる。「若さが武器になるはずだ。俺がG1に出たときは初戦で首を痛めてしまい、最後まで引きずってしまった。でも若い彼ならば、そうなったとしてももっと早く回復できるだろう。オンとオフをうまく切り替えて、準決勝や決勝のことは考えずに目の前の試合に100%集中してほしい」
海野がG1制覇を果たした際には「新宿あたりに連れて行って、ありとあらゆる大人の店を教えてあげたい。俺はそっち方面はもう卒業したし、アルコールも(依存症克服後に)飲めなくなったから、彼にすべて継承させるよ」と狂犬らしく約束した。
モクスリーが本格的にIWGP世界王座に狙いを定める前に海野が新日本のトップに立てば、師弟対決の可能性も浮上する。真夏の祭典を機にパラダイムシフトが巻き起こるのか注目だ。












