エンゼルスの大谷翔平投手(28)は2日(日本時間3日)に本拠地アナハイムでのダイヤモンドバックス戦に「3番・DH」で先発出場し、8回に今月初アーチとなる31号を放ち、4打数1安打1打点だった。トラウトは初回に先制18号を放っており、今季8本目の“トラウタニ”弾でチームの連敗を4で止めた。7月になっても止まるどころか加速する大谷。どこまで数字を伸ばすか楽しみしかない。 

 すっかり見慣れた光景だった。8回二死無走者で迎えた4打席目。マウンドは2番手の左腕ネルソンだ。カウント1―2からの4球目、ほぼ真ん中の83・6マイル(約134・5キロ)のスライダーをバットに乗せて振り上げた。角度26度、打球速度115・4マイル(約185・7キロ)のロケット弾は右翼席中段に着弾した。2試合ぶりとなる今月初アーチの31号は454フィート(約138・4メートル)の超特大弾だ。

 昨季、ア・リーグ記録の62本塁打をマークしたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(31)が31号を放ったのはチーム89試合目。大谷はチーム86試合目だ。現時点ではジャッジ超えペースだ。打点68として再びリーグ単独トップに立った。打率は3割6厘と少し落としたが、首位打者のディアスは3割1分8厘と射程圏内。

 6月は歴史的な大活躍だった。しかも6月最終戦の30日(同1日)に放った30号は自己最長の飛距離493フィート(約150・3メートル)の特大弾だった。データ解析システム「スタットキャスト」が導入された2015年以降では球団最長、エンゼル・スタジアム最長、今季のメジャー最長だ。メジャー全体でも13位。

 それにしても426フィート(約130メートル)超えは16本塁打、114マイル(約183・4キロ)超のロケット弾は今季8本目とまさに異次元。複数の米メディアは「今季のア・リーグMVPは満票で大谷翔平」と報じるのは納得だ。

 3打席目まではナ・リーグトップタイの10勝をマークしている右腕ゲーレンに沈黙。トラウトの先制18号に続いて打席に入った初回一死無走者はカウント1―2からの4球目、内角低めのナックルカーブに空振り三振だった。3回先頭はカウント1―2から外角のフォーシームを見逃し三振。首を振ってベンチに戻った。6回先頭は2ボールからの3球目、真ん中高めのフォーシームを逆方向へ運んだが、平凡な左飛だった。前日に続き、徹底マークされていたが、唯一の失投を見逃さなかった。

“トラウタニ”弾は今季8度目で通算30度目。6月23日(同24日)の敵地ロッキーズ戦では逆転負けして今季の連勝は6で止まったが、再び必勝神話のスタートだ。

 チームは今季最長の4連敗。この試合を落とすとオールスター戦前は敵地でパドレスと3連戦、ドジャースと2連戦と一気に泥沼に入る可能性もあっただけに大きな1勝だ。

 地区首位のレンジャーズとは6ゲーム差で、ワイルドカード圏内まで2ゲーム差と苦しい状況ではあるが、今季は貯金が4つある。9年ぶりのプレーオフ進出へ大谷が投打二刀流で引っ張る。歓喜の10月へ勝負はここからだ。