これがエースの意地だ。巨人・戸郷翔征投手(23)が30日の阪神戦(東京ドーム)に先発し、8回1失点。中15日と異例のロングスパンでの登板も苦にせず、今季自己最多タイの143球を投げぬき、ゲームメークを果たした。
疲労を考慮され登板機会を1度スキップした戸郷だったが、中13日での登板予定となっていた27日のヤクルト戦(秋田)が雨天中止により〝再スキップ〟。「早く投げたくてウズウズしている」とはやる気持ちを抑えながら、この日は16日ぶりとなる先発マウンドを迎えた。
だが、初回に近本に先頭打者弾を被弾して先制点を許すと、その後も2回を除いてすべての回で走者を背負う苦しい展開。それでも、阿波野コーチから「前回のタイガース戦では勝てていなくて、エースとしていろんなもの背負って挑んでいると思う」と評されるほどの強気の投球で2点目以降は与えず、8回まで143球を投げぬいた。
戸郷は「立ち上がりの失点が悔やまれます。2回以降はランナーを出しながらも粘りの投球ができたと思います。今日の投球を次につなげていきたいです」と反省。それでも原監督は「久しぶりの登板で、雨に流れたということもあるし、気持ち、体、非常にフレッシュな感じでね。逆にそれが前半、少し空回りしたというか。それでもやっぱり(失点は)1点で、それも150球近いボールを投げてね。8回投げ切ったのは大きいですね」と若き右腕の力投を称賛した。
これでチームは連敗を3でストップ。エースの奮投が、チームの風向きを大きく変えた。












