今季、最も過酷な敗戦となったかもしれない。阪神は15日のオリックス戦(甲子園)に2―3と逆転負けを喫し、3カード連続の負け越しとなった。9回まで2―1とリードしながら守護神・湯浅が大誤算。一死から4番・頓宮に失投のフォークを左翼席へ、二死後には6番・杉本に150キロの直球を左翼席中段へ運ばれた。悪夢のような光景に4万2618人の虎党は声を失い、試合後の湯浅は「…言うことはないです」と肩を落とすしかなかった。
これで虎の守護神は3日のロッテ戦、8日の楽天戦に続き、交流戦だけで3度もセーブ機会の救援に失敗。岡田彰布監督(65)も「3回目やからなあ。これはもう投げさせられへんよ。6回、7回に『行け』とは、そういうポジションのピッチャーじゃないし…」とやるせない表情。守護神降格と再調整をほのめかすほど、ダメージの残る敗戦となった。
今季61試合目。それでもまだ15の貯金があることが示すように、歯車のかみ合うことが多かったチームで、数少ない点検箇所が中継ぎ陣だ。今季は湯浅を守護神、岩崎、岩貞の左のセットアッパー2人に加え、K・ケラー、加治屋、浜地、石井大と、昨季の経験のある4人の右腕が開幕メンバー入り。開幕時は、この7人の中から固定起用で終盤のリードを逃げ切るための〝勝利の方程式〟を確立することが当初の理想ではあった。
だが、これが遅々として進まない。開幕から常時スタンバイを続けるのは岩崎、加治屋、K・ケラーの3人のみ。他の面々は故障や再調整など、何かしらの理由で一度、抹消措置を取っており、皮肉にもこの日は、離脱していた石井大が故障から約1か月ぶりに復帰したばかり。その矢先に起きた守護神の乱調と、まだまだブルペン陣は安泰とはいかず。指揮官が起用法に頭を悩ませる日々は、もうしばらく続きそうだ。












