阪神は13日のオリックス戦(甲子園)に0―2で敗戦。球界最高峰の右腕・山本に8回2安打無失点と封じ込まれ、2位・DeNAとのゲーム差は気がつけば3・5にまで縮まった。

 6月の月間成績は4勝6敗1分けと黒星が先行。5月までの快進撃を支えてきた〝三本の柱〟にヒビが入る中、梅雨時の虎は苦しい戦いを余儀なくされている。

 岡田野球の最大の売りは、再編成した中野―木浪の新二遊間を軸とした「守りの野球」。だがこの日は5回に大山と渡辺諒の失策が重なり、先制点を献上。接戦を取りこぼす一因となった。チーム失策数は「39」。リーグワーストの中日の「40」に1差と迫っている。

 4、5月は打率3割、出塁率3割5分を揃って超えていた虎打線不動の1、2番コンビ・近本、中野の打撃不振も見逃せない。近本は直近6試合で22打数1安打。中野は25打数2安打。チャンスメーク役だけにとどまらず、塁に出た下位打線の走者を確実に本塁にかえすポイントゲッターとしても機能していた両者の不振は、岡田監督が最も得意とするベンチワークの核心的存在。指揮官もこの日の試合後は「機能していないのは2番(中野)もちゃうん。フフフ…」と潔く白旗をあげるしかなかった。

 チームの伝統的なストロングポイントだったブルペン陣も、負傷による戦線離脱者が相次ぎ、苦しい運営を余儀なくされている。守護神・湯浅は今月だけで2度、セーブ機会に失敗するなど不安定な投球が続く。セットアッパーの岩崎は20戦連続自責ゼロと孤軍奮闘が光るが、7~9回までの「方程式」を固めきるにはいまだ至っていない。

 とはいえ、長丁場のシーズンを知り尽くす歴戦の将・岡田監督からすれば、この程度の〝停滞〟はまだまだ想定の範囲内。「そら百何試合もやれば、そんなんオマエ、エラーで失点もするよ。バットで取り返せばええんや」と冷静にこの日の敗戦を振り返る。貯金に余裕のある今だからこそ、戦力を再整備し〝本番〟の夏秋に備える構えだ。