【グラゼニ球論・金村暁】阪神は5月31日の西武戦(ベルーナ)を終え、シーズンのちょうど3分の1にあたる48試合を消化。今季ここまでのブルペン陣MVPを選ぶとするなら、岩貞祐太(31)と加治屋蓮(31)の名を私は挙げます。
岩貞はチーム最多の20試合に登板し防御率2・08。加治屋も2番目に多い18試合に登板し、いまだ自責ゼロの防御率0・00。守護神・湯浅、セットアッパーの石井が戦線から離脱し、浜地も本調子が取り戻せない〝緊急事態〟の中、頼れる2人のタフガイが4~5月の中継ぎ陣を支えてくれました。
ゲームの流れを読み、ホールドシチュエーションだけでなく、同点や僅差ビハインドの場面でも岩貞や加治屋を効果的に起用し、何度も接戦を勝ち取ってきた岡田監督の継投手腕も「さすが」の一言でした。湯浅は前週の5月26日から無事に一軍へ復帰。6月以降のブルペン運用は随分と楽になるはずです。
4月16日に湯浅が抹消されて以降、2週間以上チームにセーブシチュエーションが発生しなかったことも幸運だったと思います。代役クローザーを務めた岩崎は登板間隔が空いてもしっかりと自身のコンディションを整えることができる投手。この期間に十分な休養を取れたことが、彼の5月の月間成績(1勝9セーブ、防御率0・00)に直結したとみています。
今後のさらなる戦力底上げのため、個人的に期待しているのはK・ケラー。彼が阪神首脳陣からの信頼を勝ち取り、これまで以上にタイトな場面を任せてもらえるようになれば、リリーフ陣の陣容はより盤石になるはずです。
5月31日の試合は0―4で敗れてしまいましたが、大型連勝もいつかは必ず止まってしまうもの。7回途中から2番手としてイニングをまたぎ、1回1/3をパーフェクトに抑えてくれた浜地は、久々に彼らしい力強い直球を投げることができていました。ようやく彼も良化傾向に入ってくれたようです。負け試合においてもタダで転ぶことはなく、一定の収穫を得ることができたのではないでしょうか。
(本紙評論家)












