ビッグイニングの仕掛け人はこの男だ――。阪神のシェルドン・ノイジー外野手(28)が28日の巨人戦(甲子園)の7回に決勝の中前適時打をマーク。勝負強い打撃でチームを怒涛の8連勝へと導いた。
1―1で迎えた一死満塁の絶好機。三上の外角スライダーを「しっかりと強い打球を打つことを心がけた」。2―1とリードを奪い返すことに成功すると、続く大山も左翼線への2点適時二塁打で4―1。ラッキー7の猛攻で戦局を一気に決定づけた。
他球団のスコアラーは「現在の阪神の打者陣で最も警戒しなければならない打者はノイジー」と断言した上で、その理由をこう説明した。
「阪神の主要な得点パターンは、8番・木浪が出塁→9番・投手が犠打などで好機を拡大→近本、中野の1、2番が適時打というケースが非常に多い。ここでさらに3番・ノイジーに安打などでつながれると、大山、佐藤輝ら4、5番打者の長打でトドメを刺され、ビッグイニングを献上してしまうことになる」
5月11日のヤクルト戦(甲子園)以降、岡田阪神は直近16試合で15勝1敗と驚異的なペースで貯金を量産しているが、その間に1イニング4点以上を挙げた「ビッグイニング」は計7回発生。このすべてでノイジーに打席が回ってきているが、打撃成績は5打数4安打1四球2打点と、凡退は1度のみ。適時打、犠打などで打点を挙げる一方、安打や四球などでつなぎ後続へさらなる好機を託す。虎打線に爆発力と連動性をもたらしているのが背番号7であることは、数字からも分かる。
「阪神の中継ぎ陣は防御率0点台~1点台の好投手がひしめいている。一気に4、5点を献上してしまうと、継投策にスイッチされ、こちらとしては身動きがとれなくなってしまう」(前出のスコアラー)
2位・DeNAとは6ゲーム差。イケイケドンドンの5月攻勢が奏功し、貯金17の首位で30日から始まる交流戦に臨むことになるが「相手がどこであろうと自分の仕事をして、チームの勝利に貢献するだけ」とノイジーは表情を引き締めている。












