岡田政権は〝公約実現内閣〟だ。8連勝中の阪神はここまで46試合を戦い、31勝14敗1分けで貯金17を誇る。2位DeNAに6ゲーム差の首位で交流戦開幕ゲームの西武戦(ベルーナ)を迎える岡田彰布監督(65)は、29日に大阪駅で報道陣の取材に応じた際に「そらええ流れやろ。誰がどうみてもな」と上機嫌で語った。
昨秋の就任に伴い、新指揮官が掲げた〝マニフェスト〟は大きく分けて2つ。チームの慢性的なウイークポイントだった「守備力の改善」と「ベンチワークを駆使した得点力アップ」だ。
前者に関しては今さら多く触れるまでもないだろう。中野を二塁にコンバートし、新遊撃手に木浪を抜擢したことで、センターラインの守りは劇的に向上。大山を一塁、佐藤輝を三塁で固定起用したことも奏功し「守りの野球」が着実に実現できている。失策数こそリーグワースト2位の26ながら「敗戦に直結するような守りの綻びはほとんどない」(OB)「取るべき併殺はきっちり取れているし、ボーンヘッドと呼ばれるようなプレーも出ていない」(チーム関係者)と球団内外から高く評価されている。
昨季のチーム総得点489はリーグ5位だったが、これも岡田監督の手腕で大きく向上。今季ここまで1試合平均4・11得点はトップだ。チーム本塁打26本は同5位で、1試合平均8・33安打も同3位ながら、166四球、36犠打、20犠飛はいずれも同1位。「しぶとく四球などで出塁し、走者を進め、手堅く得点する」というベンチ主導の攻撃がしっかりと遂行できている証しだ。
岡田監督も「俺はベンチではいつも1点ずつ取ろうとしか言ってないんよ。1点取るためにバントしようとかな。バントなんか成功して当たり前になってるもんな。だから難しいんやで。当たり前にすることを当たり前にできていれば、1点、1点と取れるもんや」と手応えを口にする。ハイレベルな〝普通の野球〟が岡田阪神の強さの原動力だ。












