やはり持つべきものは友ということか。阪神のヨハン・ミエセス外野手(27)が、14日のオリックス戦(甲子園)で1―1の初回一死一、二塁の場面で勝ち越し打を放って8―3の勝利に貢献。試合後のヒーローインタビューでは4万2620人の前で「オオキーニ! オサキデス」と日本語でスピーチし、喝さいを浴びた。

 岡田監督も「初回のアレが大きかった」と称賛したのは、打撃だけではない。次打者・佐藤輝の打席では相手先発・曽谷の暴投に乗じて二塁へ進み、左中間へ打球が飛ぶと120キロの巨体を揺らして4点目のホームを踏んだ。

 ベンチに帰還したミエセスを虎ナインは総出で出迎え。その列の最後尾で待ち受けていたのが糸原健斗内野手(30)だった。2人は今やすっかり〝マブダチ〟状態。ミエセスは「イトハラは最高の男だよ。来日して間もないころから、自分のことを気にしてくれていてね。いつも周りで明るくしてくれていた。特別な存在だよ」と声を弾ませながら相棒への思いを語る。

 糸原は5月29日から今月8日まで再調整のため二軍にいた。その間のミエセスは「イトハラがいなくて…。正直いつも一緒にいてくれたからね。退屈というか、寂しい気持ちもあるよ。プロである以上は慣れていかなければいけないんだけど」と人知れず〝糸原ロス〟に悩んでいた。

 ここまで出場20試合で打率2割1分4厘、4本塁打、11打点。ミエセスは心強い仲間との再合体で、さらなる飛躍を目指す。