阪神は27日の巨人戦(甲子園)に3―2と競り勝ち、怒涛の7連勝。両リーグトップの6勝目を飾った先発・大竹耕太郎投手(27)が〝涙〟で自身のキャリア・ハイ更新の白星を噛みしめた。

 感極まった理由は個人に対してではなく、チームメートたちの奮闘ぶりに感極まってのもの。試合は巨人・グリフィンとの投手戦となり、大竹も負けじと7回を90球で無失点。当然のように次の回へと気持ちを向けていたが、7回裏に二死二塁で自らの打順を迎えたところで岡田監督は「代打勝負」を選択。スコアレスの攻防でなければ〝続投〟の可能性も高かっただけに「自分の投球で試合の勝敗を決着つけたかった」という思いも頭をよぎったという。

 だが、この場面で攻撃陣が執念を発揮。大竹の代打・渡辺諒が四球でつなぎ、続く近本が先制適時打を放って「勝利投手」の権利を点灯させると、戦況を見守っていた大竹はこみあげるものを抑えられなくなり、ベンチで号泣。試合後のお立ち台では「もう…何でしょう。ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために。そういうチームプレーを感じたので、思わず(涙が)出ました」と、仲間たちの気迫に感謝の言葉を口にした。

 この日は初対戦となる巨人打線だったが「立ち上がり、ちょっとヒット打たれる中で、そこで動じずに後半尻上がりに投げられた」と緩急を自在に操り、無四球7奪三振。決定打を許さず、試合を組み立ててみせた。

 7回までスコアボードに「0」を並べ、防御率は驚異の0・40。規定投球回数にはあと3分の1イニング足りなかったが〝到達〟は時間の問題。昨年の現役ドラフトで加入した男は、今やチームの進撃を支える「投」の主役の1人だ。