鷹の先発陣をけん引する10年目右腕が、海の向こうから刺激を受けて力投した。ソフトバンクは19日の西武戦(ペイペイ)に5―4で競り勝ち、勝率差で2位に浮上した。先発した石川柊太(31)が、8回途中4失点でチームトップタイの3勝目をマーク。無四球で今季最多の10三振を奪うなど、カード頭を託される右腕が存在感を示した。
立ち上がりは不穏だった。初回、外崎に左中間テラス席へ運ばれ先制点を献上。直後に近藤の5号2ランで援護をもらうも、2回は陽川に左翼最前列へ放り込まれた。だが、再び味方打線が直後に3点を勝ち越すと、立ち直った。3回以降はバロメーターでもある投球テンポが尻上がりに加速。「中盤は持ち味を出すことができた」と、5回からは3イニング連続で三者凡退に封じた。
この日は力強い真っすぐを軸に、カットボールが効果的だった。代名詞のパワーカーブも序盤こそうまく操れなかったが、回が進むにつれ威力を発揮。7回までに2桁三振を奪った。今季最長イニングとなった8回に先頭から3連打を浴びて、モイネロの救援を仰いだが、先発としての役割を十分に果たす114球だった。
海を渡った盟友の奮闘に力をもらっている。メッツに移籍したメジャー挑戦1年目の千賀滉大投手(30)が、18日のレイズ戦で今季最多12三振を奪う好投。「アイツは世界中どこに行っても大丈夫ですから。何も驚きはないですよ」。毎オフ自主トレをともにし、日本にいながら世界最先端の野球を貪欲に吸収しようとする向上心に強い刺激を受けてきた。「少しでもアイツを振り向かせたい」。先を行く後輩と切磋琢磨するように、負けじと今季最多10三振を奪い、白星を挙げた。
2連勝でようやく波に乗ってきた。だが、まだまだこんなもんじゃない。












