主砲が快音を連発してチームを引っ張っている。ソフトバンクが12日の首位・オリックスとの一戦(京セラ)に4―3で快勝。1ゲーム差に詰め寄った。

 バットで変わらずの頼もしい活躍を見せたのが柳田悠岐外野手(34)だ。4回に右翼席に突き刺す7号ソロを放つなど、3安打1本塁打2打点と気を吐いた。「インコースのボールに詰まりましたが、振り切ることができた結果が本塁打になってくれたと思います」とコメントした。

 今季は初アーチが17試合目と遅く心配されたが、気がつけばリーグトップに1本差に迫った。1号の出た4月23日のロッテ戦(ZOZOマリン)からでいえば、15試合で打率3割9分3厘、7本塁打、17打点と本領発揮の無双状態となっている。

 何かきっかけはあったのか。もちろん、柳田自身、状態を上げるために試行錯誤を続けてきた。なかなか打球が上がらなかった中で、初本塁打の数試合前の〝ある凡打〟に修正点が明確となる糸口があったという。

 それは4月18日の西武戦(東京ドーム)、第3打席でのセカンドライナー。長谷川打撃コーチは「そこから素振りの方法が変わりました」。詳細は企業秘密ながら、何より特定の1打席のヒントから見事な軌道修正につなげたのは、百戦錬磨のスラッガーだからこそ成せるワザだ。「彼は本当に感覚が鋭いですから。すごいと思います」と頼もしそうに続けた。

 現在の打率3割4分8厘はリーグダントツ。本塁打、打点も上位につけている。主将も務める柳田が昨季の借りを返してチームをV奪回に導く。