世界戦略を推し進めているソフトバンクが、新たな〝ダイヤの原石〟の獲得に向けてアフリカ大陸での調査を開始する。今季から日本球界初の四軍制をスタート。現在、チームにはドミニカ共和国出身の16歳・オスーナら中南米の育成選手6人が所属している。

 かねて三笠GMは「世界中から有望な選手に集まってもらうというコンセプトでやっている。海外のプロスペクト(若手有望株)で日本でのプレーに興味がある選手に来てもらい(ファーム施設の)筑後から羽ばたいてもらいたい」と話していた。アフリカには身体能力の優れた選手が多いとされ、米大リーグではドジャースが市場開拓に乗り出し、ウガンダにアカデミーを持っており、昨年、同国出身2選手と契約を結んで話題にもなった。今回、ソフトバンクの球団フロントはアフリカ野球・ソフトボール協会の本部があるナイジェリアやウガンダを視察する予定。〝ブルーオーシャン〟としてのポテンシャルを探っていく。

 かねて日本人による普及活動も行われており、日本とアフリカには野球を通じたつながりもある。2021年12月には一般財団法人「アフリカ野球・ソフト振興機構(J―ABS)」がアフリカに甲子園大会をつくり、日本の高校野球のように「規律・尊重・正義」を重んじて青少年少女を育成する「アフリカ55甲子園プロジェクト」を開始。巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏や元中日、ブレーブスの川上憲伸氏が要職に就任してリモートで指導も行っている。

 アフリカ大陸出身の大リーガーは、17年にデビューしたギフト・ンゴエペ内野手が初。広島にも在籍したテイラー・スコット投手(ともに南アフリカ出身)をはじめ、まだ数は少ないが可能性を秘めた地であることは間違いない。孫オーナーが掲げる「目指せ世界一」のスローガンのもとで、スカウトの目を広げていく。