気迫の投球だった。先発に本格転向したソフトバンクの森唯斗投手(31)が、27日の楽天戦(ペイペイ)で6回を4安打無失点に抑える快投。1年目からリリーフとして7年連続で50試合以上に登板し、2018年にはセーブ王にも輝いた右腕が、登板465試合目での先発初勝利を挙げた。
幾度も修羅場をくぐり抜けてきた森らしい投球だった。4回無死二、三塁などのピンチもあったが、0―0で試合が進む中でホームを踏ませなかった。気持ちのこもったガッツポーズを何度も繰り出して雄たけびを上げた。「必死だったので。(先発投手の数も豊富で)一発勝負ですし、1回ミスしたら終わりだと思っているので。今日もヒジが飛んでもいいぐらいの気持ちで投げました」と振り返った。
キャンプで右内転筋を痛めるアクシデントで出遅れたが、懸命な調整を続けて一軍の先発マウンドにこぎつけた。筑後のファーム施設では、寮生に先駆けて朝7時からアーリーワークに取り組むのが日課となっていた。先発転向にかける覚悟の表れでもあった。「そこしかない。自分自身が変わらないといけないと思いましたし、やることはたくさんあるので」と心境を明かした。
チームは5連敗から一転して連勝を飾った。先発陣が調子を落としていた中で、豊富な経験を誇るベテラン・和田、森が流れを変えた。藤本監督は「9回を投げている時の森と変わらなかった。ローテーションに入っていくんじゃないか」と、さらなる快投に期待を込めた。












