三十にして立つか…。開幕二軍スタートのソフトバンク・武田翔太投手が17日に一軍の投手練習に合流した。21日のロッテ戦(ZOZOマリン)で今季初先発に臨む見込み。「チームに勢いを与えられるように引き締めていきたい」と静かに闘志を燃やしている。

 高卒1年目でいきなり8勝を挙げ、15年から2年連続で2桁勝利をマークした右腕も今月3日に30歳となった。17年以降は6年連続で1桁勝利にとどまり、昨季は2勝どまり。直近は試行錯誤を続けており、毎年のように期待されながら故障も重なり苦しんできた。それでも本来の力を出せばと誰もが思っている。今回も藤本監督直々の指名でもあるという。

 今季はチャンスも多くは期待できない。千賀のメジャー移籍でエース不在ながら、ファームでは先発転向の森や新加入の有原、ガンケルらが先発機会を待っている。斎藤学投手コーチは「持っているものからしたら物足りないところばかりなのでね。そろそろ本領発揮してほしいという思いでみんな見ている。次の選択肢に移らないよう、いい投手だと思わせないといけない。じゃないと次がない。候補はたくさんいますから」とエールにも厳しい言葉が混じる。

 成績は右肩下がりでも球団の評価も高かった。一昨年のオフには4年総額6億円超の好条件で契約を結んだ。武田自身、昨年の契約更改の場では「謝罪会見のつもりで来た」と口にした。「しっかり貢献しないといけない立場」と力を込める。

 三十路を迎えた背番号18は「余計なことを考えずにいこうかなと思っています。五感で勝負しようかなと思っています」と言う。復活を目指す過程で体の使い方、動かし方に意識を置きすぎてしまっていたそうで、よりシンプル思考で自然体に近い形で打者と勝負し、結果を出すつもりだ。