ソフトバンクが14日のオリックス戦(京セラ)に延長12回、3―3で引き分け。敵地での総力戦を終えた藤本監督は「最低限、負けなかったから良かった」と振り返った。

 相手先発は山下舜平大。3月31日の西武との開幕戦デビューで4回に1失点して以降、連続無失点を続けていた新怪物だ。記録を止める一打を放ったのが周東佑京内野手(27)。剛腕対策としていつもと違うタイ・カッブ型のバットを使い、5回、内角高めの154キロ直球を捉えて今季1号弾を右翼席に運んだ。

 1番定着を期待されながら打率1割台と苦しんでいる。この日は8番で出場。山下からの一発が19打席ぶりのヒットだった。ただ、かつては不振の際に結果を求める重圧から深い悩みに陥り、周囲から心配されることもあったが、今季は「できない自分にイライラはしますけど、悩まなくなりました。次の日も来るので」と口にしている。

 WBC出場をきっかけに感じたことがあるという。「きついこともたくさんあるけど、楽しんでやることが一番かなと。野球は楽しいものだと再確認できた。周りの選手、ダルさん(ダルビッシュ)も話してましたし、翔平さん(大谷)とかを見てもそうですし。海外の選手も結構みんな楽しそうにやっていたので」。

 ここまでHランプが出ない中でも「打てないぶん、試行錯誤してやっている」。この日も2四球で出塁し10個目の盗塁を決めるなど、88打席で13四球を選んでいる。スピードスターに当たりが出始めればチームの大きな武器となるのは間違いない。ここから上昇のきっかけとなるか。