阪神は4日の中日戦(甲子園)に3―2で逆転勝利し2連勝。カード勝ち越しを決め、立浪竜との今季対戦成績を3勝3敗の五分に戻した。首位・DeNAに3ゲーム差で食らいつく日々が続く。
先発の伊藤将は11安打を浴びながら、粘りの投球と相手の拙攻にも助けられ6回2失点。1―2と1点を追う8回に2点を挙げて勝ち越しに成功した終盤の攻勢も、相手守備陣の記録に残らないミスを突いてのものだった。〝不思議の勝ち〟と形容できなくもない白星だったが、試合後の岡田監督は「予定通りよ」と自らの思い描いた棋譜の通りに戦局を進めることができたと語った。
岡田監督が着目していたのは相手ブルペン陣の稼働状態だ。前日3日のカード第2戦で中日は砂田、勝野、藤嶋、田島、祖父江、マルティネスの6投手をリリーバーとして投入。勝野、祖父江、マルティネスはカード第1戦から2連投となっていた。
「終盤、向こうは(中継ぎの)ピッチャーがいなかったこともあり、(先発の)柳を引き延ばすと思っていた。後半にチャンスがあると思っていた」。虎将がそう予測した通り、柳は8回二死で一、三塁のピンチを背負うと、大山に同点の左前適時打を献上。続く佐藤輝には、この日129球目となるチェンジアップを狙い打たれ決勝の右前適時打。スコアはついに3―2とひっくり返った。
老獪なチェスゲームで相手ベンチを〝詰み〟の状態にまで追い込んだ岡田監督は「ゲーム展開的にはな。大体ああいう展開になるやんか。あんなぎょうさんヒット出てもな。逆(の立場)やったら俺、嫌な感じするもん。(守護神の)マルティネスは今日はもう出てこないと思っていたからな」と語る。豊富な戦場経験に裏打ちされた実戦勘と、的確な読み筋が2戦連続の逆転勝利につながった。
もちろん、実際に盤上で戦うのは、自身が信頼を置いた上で送り出した〝手駒〟たちだ。12球団最年長となる65歳の老将は「4番、5番(大山、佐藤輝)は柱なんでね。よく機能してくれている。及川が勝ち投手か。良かったやんか」とナインたちを労うことも忘れなかった。












