世界最大のプロレス団体WWE(米国)が、新たに世界王座を創設することになった。今週のロウ(イリノイ州シカゴ)のリング上で、WWEのCCO(最高コンテンツ責任者)を務める〝ザ・ゲーム〟トリプルH(53)が発表した。

 WWEでは現在、最高峰のWWE&ユニバーサル統一王座にローマン・レインズが君臨。2020年8月にユニバーサル王座を獲得した〝トライバル・チーフ〟は、昨年4月の祭典「レッスルマニア38」でWWE王者ブロック・レスナーとのダブルタイトル戦に勝ち、2本のベルトを統一した。レインズ政権はユニバーサル王座奪取から1000日に迫り、「現代では前代未聞のこと」(トリプルH)になった。

 トリプルHは「レインズはとても賢いことした。彼は交渉し、頻繁に王座を守る必要がないようにしたんだ。それはレインズにとっては素晴らしいことだが、WWEにとっては素晴らしいことはでない」と言い、レインズの防衛戦が少ないことを指摘した。

 その上で、今週のスマックダウンと来週のロウでは両ブランド間の選手移動「WWEドラフト」が行われるが、レインズが所属するブランドではWWEユニバーサル王座を最高峰とし、もう一つのブランドには「世界ヘビー級王座」を新設すると表明した。新世界ヘビー級王者は5月27日(日本時間28日)にサウジアラビア・ジェッダで開催される、PLE「ナイト・オブ・チャンピオンズ」で決定する。

新設される世界ヘビー級ベルト(C)2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.
新設される世界ヘビー級ベルト(C)2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 トリプルHは金色に輝く新ベルトも公開した。この「重大発表」に対して、シカゴの観衆は「イエス! イエス!」チャントの大合唱で呼応。気をよくしたトリプルHは「自慢の、尊敬できるこのチャンピオンは、世界中のどこでもいつでも王座を守り抜く」と宣言した上で「この王者はみんなに認めてもらうことを要求する必要はない。みんなの評価を得て、世界王者の称号を手にするだろう」。レインズの決めゼリフ「俺を認めろ」を皮肉るかのようなコメントで、締めくくった。

 ただ、WWEでは「世界ヘビー級王座」の名のつくベルトがこれまでも存在しており、レインズの持つWWE王座の前身でもある。何より新たな最高峰王座創設で、絶対王者レインズの反発は確実。新ベルトはWWEマットに新たな混乱ももたらしそうだ。