新日本プロレス27日後楽園大会「NJPW WORLD認定TV王座初代王者決定トーナメント」2回戦でザック・セイバーJr.(35)がデビッド・フィンレー(29)を下しベスト4に進出した。初代王者に強い意欲を示すザックは、団体創設者アントニオ猪木さんの死去を受け新たな誓いを立てていた。その胸中は――。

 今トーナメントは試合時間15分1本勝負という同王座のルールで行われている。フィンレーとの技巧戦をジャックナイフ式エビ固めで制したザックは、準決勝(11月5日、大阪)でEVILとの対戦が決定した。

 テレビ朝日の提案で決まったベルト新設には賛否両論が起きている。だがザックは「すでに新日本にはたくさんのタイトルがあり、私も最初は疑問に思っていた。でもこの王座は、新日本だけでなくプロレス界で最も面白いタイトルになる可能性を秘めていると思う」と言い切る。「キャッチレスリングやサブミッションレスリングは、時間をかけてタイミングを待つもの。だからこのルールに適応することは、一レスラーとして成長するための挑戦だと考えている」と、短期決着が求められるTV王座に魅力を感じているという。

 地元凱旋を果たした英国・ロンドン大会(1、2日)の最中に、猪木さんの訃報が流れた。直接的な接点はなかったというザックだが「私はいつも猪木が創設した会社で試合をしていることに感動し、彼のルーツとの強い結びつきを感じている」と明かす。

「ブリティッシュキャッチプロレスは、ストロングスタイルの精神と、猪木さんが始めた『プロレスが最強であることを世界に証明する』という使命とが強く結びついている。私はカール・ゴッチ、ビル・ロビンソン、猪木さんが始めた物語を受け継ぎ、未来へつなげていきたい」。偉大な先人たちへの思いを胸に、ザックが初の新日本管轄シングル王座を手に入れる。