DDTに新たな風が吹いている。22日の福岡大会で初来日を果たした英国からの刺客・レイン・レイバークーセンだ。現在英団体のハッスル王座、メイデンオブケイオス王座、プロレスリングEVEタッグ王座の3冠王でもあるレインは、ハードロック・ヘビーメタルバンド「IRON MAIDEN(アイアン・メイデン)」のドラマーとして1982年まで活躍したクライヴ・バー(故人)の姪にあたる。ロック魂を受け継いだレスラーの素顔とは――。

 ――プロレスを始めたきっかけは

 レイン 叔父の影響でアーティストとして活動していたんだけど、コロナで歌う活動ができなくなってしまって。その時にプロレスに出合って、私もやってみたいと思った。もともと歌う活動でも自分を表現することを大切にしていたから、プロレスならそれをもっと高めていけると感じた。だから始めたの。

 ――プロレスにおいて叔父の影響を受けている部分は

 レイン この髪形とかも叔父を意識しているのよ。あとは「アイアン・メイデン」っていうバンドはとても荒々しくてタフなバンド。だから私も試合では荒々しく戦うわ。あと衣装のジャケットは叔父のものなの! いつもエネルギーをもらってる。叔父は私が13歳の時に亡くなったから、プロレスが好きだったかは知らないんだけど、多分私のことを誇りに思ってくれてると思う。

 ――普段は会計士のアシスタントとして働いている

 レイン そうなの! 月曜日から金曜日の9時から17時でアシスタントの仕事をして、週末はプロレスをしているの。まあ、とにかく大変でコーヒーが欠かせないし、いつも目の下にクマを作って働いている。でもプロレスのために、平日働いてお金を貯めてトレーニングしてる。いつかプロレスオンリーでやっていけるように、とは思う。

 ――今回の日本ツアーは有給休暇を使って来ているのか

 レイン 私のボスに日本で試合するから休みを求めたら「そんなことしている暇はないよ。仕事を置いて行くなんてありえない」って言われたから、退職届を置いて来ちゃった。だからイギリスに帰ったら、まず仕事を探さないと!

 ――なぜそんなにプロレスが好きなのか

 レイン まずカーテンが開いて、お客さんが自分に目線を送ってくれてることに興奮して、鳥肌が立つの。試合中も自分の動き一つでお客さんの感情が動いていくっていうお客さんとのつながりを感じられて、心臓の鼓動が速まっていく。自分が勝ったら喜んでくれるし、負けたら一緒に悲しんでくれる。プロレスのそういう感情のつながり方が密接なところが大好き。

 ――初めてDDTマットに上がった感想は

 レイン フェロモンズみたいなコメディの要素もあったり、秋山準選手みたいな戦いを重視している試合もあったり、そのコントラストが私はとても好き。そして私はヘビーメタルの血筋を持っているから、名前からしてアイアンマンヘビーメタルのベルトはすごく気になるわ。スキがあれば今すぐにでも取りに行きたい!

 ――5月3日の横浜武道館大会でシングルマッチを行う赤井沙希の印象は

 レイン 彼女は本当に背が高いわよね! 今タッグマッチで2回戦ってみて、まずは楽しかったから、戦えることを誇りに感じている。その分シングルマッチで戦うことにプレッシャーも感じてるけどね。でも、チャンピオンとしてベルトを失うわけにはいかないし、負けるわけにはいかないわ。