伝説のオールスター戦が約11年ぶりに復活だ。新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの3団体は、12日に合同興行「ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!」(6月9日、東京・両国国技館)の開催を発表した。新日本のエース・棚橋弘至(46)は、コロナ禍からのリスタートを掲げる今大会への思いを激白。過去2大会でメインイベンターを務めた男だからこそ分かる「ALL TOGETHER」の真価とは――。
3団体による合同興行「ALL TOGETHER」は、2011年8月27日に東日本大震災復興支援チャリティープロレスとして東京スポーツ新聞社主催で開催された。日本武道館に1万7000人超満員札止めの観衆を動員し、チケット、PPV、グッズ売り上げから諸経費を引いた総額約5800万円が日本赤十字社に寄付された。翌年2月19日には仙台サンプラザで3団体主催の第2回大会が行われ、被災地を元気づけた。
11年4か月ぶりとなる第3回大会について、新日本の菅林直樹会長は、20年から続いているコロナ禍を開催理由の一つに掲げる。「混沌からのリスタートという気持ちを込めて、プロレスの力で元気を発信するべく」復活が決定。サブタイトルには昨年10月に死去したアントニオ猪木さんの名言が使用され、収益の一部はチャリティーとして寄付が予定されているという。
全日本の宮原健斗(34)、ノア・清宮海斗(26)と会見に出席した棚橋は「ALL TOGETHERに新しい意味を吹き込む大会なのかなと。進化系というイメージですね。エネルギーをみんなに持って帰ってもらって、家族や仲間とシェアして、みんなで元気になっていくALL TOGETHERをできたら」と意気込みを語った。
コロナ禍においてはプロレス界を含め、日本全国、世界中が長期的に停滞を余儀なくされた。「この3年ため込んだ力を開放していくイメージです。プロレス界から行動を起こす意味でも大切だし、これが波及してジャンルごとの熱が高まっていけば、エンターテインメント、スポーツの世界にいい流れをつくれるんじゃないかと」と大会の意義を熱弁した。
過去2大会でメインイベンターを務め上げた棚橋は、この大会の価値を誰よりも知るレスラーの一人。とりわけIWGPヘビー級王者として出場した第1回大会には特別な思い出がある。3冠ヘビー級王者の諏訪魔、GHCヘビー級王者の潮崎豪と〝王者トリオ〟を結成し、中邑真輔、KENSO、杉浦貴組に勝利。「愛してま~す!」と絶叫し、大会を締めくくったからだ。
「少しでも世の役に立てるって思いが、初めて感じられたんです。プロレスというジャンルを通して世のために何かをできることが誇らしかったし、プロレスラーになって良かったなっていうものを改めて感じた大会だったので。もちろん今回もそうなることを願ってます」
団体の垣根を越えたオールスター戦は、対戦カードも注目が集まる。大舞台でこそ真骨頂を発揮するお祭り男は「ファンの方が見たいカードを提供するのが一番」としながらも「〝ミスターALL TOGETHER〟ですから。化石かもしれないですけど…ハハッ。もちろん狙ってますよ」と3大会連続のメイン出場に意欲をのぞかせた。
東北の地に勇気と元気、義援金を届けたオールスター戦。今度は日本全国に立ち上がる力を届けるため、もう一回プロレス界は一つになる。













