巨人は11日の阪神戦(東京ドーム)に7―1で快勝して連敗を5で止めた。

 試合は先発した戸郷と阪神・西勇の投げ合いで、7回表まで1―0のロースコアのまま進み、結果的に原辰徳監督(64)の〝勝負手〟が、15年ぶりとなる岡田阪神との3連戦で先勝をもたらした。

 戸郷は7回まで猛虎打線に二塁も踏ませない無四球の快投で無失点。球数も87球でまとめ、残りの8、9回の2イニングも投げ抜いて十分に完封勝利も狙える状況だった。

 しかし、7回裏の攻撃で一死から一、三塁までチャンスが広がった。そして、8番・吉川が打席に立つと、ベンチでは戸郷がヘルメットをかぶりながら待機し、ネクストバッターズサークルには長野が待機していた。

 吉川は死球を受けて一死満塁に。原監督は球審に「代打・長野」を告げ、戸郷はお役御免となった。リードが1点の状況で戸郷をそのまま打席に立たせて続投させるか、代打を送って追加点を挙げてリリーフ陣に託すか…。勝負の分かれ目となる采配の一つだった。

 試合後、原監督は「ワンアウトで満塁という状況の時だけは(代打で)いこうと思っていました。(吉川が凡退して)ツーアウトとなったら(戸郷に代打を送らずに続投させて)1点を守ろうと思っていました」と説明した。

 長野は内角球をどうにか右打ちし、本塁ホースアウトの一ゴロで二死満塁。次打者のオコエが値千金の2点適時打を放ち、連敗ストップとなった。指揮官は長野の凡打も「僕は非常に気の出ている一打だったと思います」とし「ああいうものがオコエのテキサスヒットになった。必然だと思いますね」と両選手をたたえた。

 これでチームは4勝6敗で借金2のリーグ5位。紙一重の勝負を勝ち切り、再浮上を狙う。