待望の初兜も…。エンゼルスの大谷翔平投手(28)は9日(日本時間10日)に本拠地アナハイムでのブルージェイズ戦に「3番・DH」で先発出場し、3回に今季の本拠地初アーチとなる3号2ランを中堅に放ち、5打数2安打2打点。相手先発の花巻東の先輩、菊池雄星投手(31)から奪った3本目の一発に「やっぱりエイリアン」の声も出た。しかし、一打出れば逆転サヨナラの10回二死満塁は二ゴロに倒れ、悔しさが残る一戦となった。
クライマックスは1点を追う延長10回二死満塁。6度目の打席に入った。マウンドは8番手の左腕メイザ。2ストライクからの3球目、内角シンカーに詰まらされて二ゴロ。逆転サヨナラはならなかった。
エンゼル・スタジアムがファンの大歓声に包まれたのは3点リードの3回一死一塁だった。マウンドは菊池。カウント2―1からの4球目、内角スライダーを引きつけて振り抜いた。角度23度、打球速度108・6マイル(約174・8キロ)のライナーは中堅後方へ一直線に伸びるとそのままフェンスを越えた。今季の本拠地初アーチは飛距離397フィート(約121メートル)。中越えの一発は大谷らしいが、内角球をそのまま運ぶとは…。
米投球データ分析サービスのコーディファイは公式ツイッターで「エイリアンはうっかり人間離れしたことを行うので正体が分かる」と前置きすると「ここで私たちが『大谷翔平』と呼ぶ生命体は自分自身を忘れて、内角のボールを反対方向に約400フィート運びます。地球人はそんなことしない」と投稿。常識を超えた一発に驚いた。
菊池からは通算3本目。2021年6月5日以来だ。その一発後、10打席連続で凡退していた。
ベンチに戻ると話題の今季新パフォーマンス。本拠地3試合目で初めて兜をかぶせてもらうと笑顔を見せた。これで4試合連続安打で、連続試合出場を32に伸ばした。エンゼルス広報のマット・バーチ氏のツイッターによると00年のグロウス、20年のトラウトと並び球団では9位タイだ。
6回先頭はフルカウントからの6球目、内角高めのスライダーを強打。痛烈なゴロは中前へ抜けた。今季の大谷は甘いボールは逃さない。マルチ安打は今季3度目だ。初回一死一塁は一ゴロ。4番手の右腕ガルシアと対戦した7回二死無走者はフルカウントから二ゴロに倒れた。
3点を追う9回二死一、二塁は6番手の守護神ロマノから四球を選んで出塁。一発出れば同点だっただけにファンは大ブーイング。続くレンドンの死球で2点差とするとレンフローが左翼線に2点適時二塁打で同点に追いついた。
それにしても6点リードの勝ちパターンをひっくり返された救援陣の不安定さは相変わらずだ。日米の多くの野球ファンがエンゼルスの14年以来、9年ぶりのポストシーズン進出を願っているだけに立て直しが急務だ。












