背番号6の後釜は誰なのか。巨人・坂本勇人内野手(34)がようやく復調気配を漂わせた。打撃不振に悩まされ、8日の広島戦(マツダ)で23打席目にして待望の今季初安打、初本塁打をマークした。その一方で、避けて通れないのが遊撃手の後継者育成だ。本紙専属評論家の大下剛史氏は日替わり起用が続く現状に、原辰徳監督(64)による〝強化指定〟の必要性を説いた。

 坂本のバットから快音が響いたのは、開幕から8試合目だった。オープン戦から状態が上がらず、22打席連続無安打。打順も6番や7番の下位打線に組み込まれ、スタメン落ちの屈辱も味わった。ベンチの我慢がバックスクリーンへの一発で報われた形で、坂本も「継続することが大事」と笑顔を見せていた。

 そして、今季初めて上位の「2番・遊撃」でスタメン出場した9日の同戦は4打数1安打。ただ、チームは2―4の逆転負けを喫して5連敗となった。

 長らくチームを支えてきた坂本も、昨季は3度の故障離脱。今季は17年目で12月には35歳となる。大下氏は「遊撃手を育てるのは簡単ではない。ましてや坂本のような選手はそう出てこない」と指摘。その上で「若手を使うにしても、ある程度使い続けなければ育つものも育たない。使う若手を変えるのは、原監督に〝次はこの選手だ〟と思える人材がまだいないのかもしれないが、どこかで決断する必要があるだろう」と〝強化指定〟の必要性を唱えた。

 広島との3連戦に鋭い視線を向けた大下氏は坂本の打撃について「まだまだできるだろう。これまでの実績はダテではない」とした一方で、守備面は「やや腰高になっている。これだけ長くレギュラーとしてプレーしている。年齢的なものもあるだろう。下半身がどっしりとしていないから、送球も不安定になる」。8日は二塁への送球がそれる適時失策も犯した。

 どちらにせよ、坂本が〝健在〟であったとしても後継者を育てていく必要がある。現状、一軍に帯同する次世代の遊撃候補は3年目の中山とドラフト4位・門脇。ファームでは広岡らが昇格機会がうかがっている。熟練指揮官は誰かを指名するのか…。それとも、今後も満遍なくチャンスを与えていくのか。「勝利と育成」が義務づけられた原監督はどんなかじ取りを見せるのか――。