巨人は2日の中日戦(東京ドーム)に3―2で競り勝ち、開幕カード勝ち越しを決めた。

 2―2の8回に丸が決勝の1号ソロを放ち、9回は初登板となった守護神・大勢が三者凡退でピシャリと抑えて今季初セーブをマークした。ただ、球場のボルテージが最高潮に達したのは、一時1点を勝ち越した7回の攻撃だ。一死満塁の好機で代打・長野が巨人では1645日ぶりとなる左前適時打を放ち、ファンもベンチもお祭り騒ぎとなった。

 ただ、その〝お膳立て〟をしたのは坂本勇人内野手(34)でもあった。無死一、二塁の場面で1球目に送りバントをきっちりと決め、一死二、三塁に。続く大城卓が申告敬遠で歩かされ、すべての塁が埋まった。もちろん、犠打は坂本個人の判断ではなく原辰徳監督(64)からの指示。主力であっても〝ここぞ〟の時にはバントを命じるのが指揮官の常とう手段だ。

 試合後、原監督は「一発目で決めて(攻撃に)流れを出してくれた。一発で決めてくたのが良かった」と評価。とはいえ、坂本が好調であれば、どういう選択になっていたかは定かでない。しかし、前打席まで坂本は開幕から9打数無安打。指揮官は「100人いたら何人くらいバントだと思ったでしょうかね? 僕は100人いたら100人だと思ったけどね」とちゅうちょはなかったという。

 坂本は8回に回ってきた二死三塁でも右飛に倒れ、いまだ快音はなし。次カードとなる4日のDeNA戦(横浜)から仕切り直せるか。