第95回記念選抜高校野球大会の決勝戦が1日に甲子園で行われ、2年連続6度出場の山梨学院が6年ぶり22度出場で2002年以来、21年ぶりの優勝を狙った報徳学園(兵庫)を7―3で下し、逆転勝ち。春夏通じ、山梨県勢で初めて甲子園優勝の栄冠を手にした。センバツで1大会に6勝を挙げての優勝は初めて。エース・林謙吾投手(3年)が2日連続で完投勝利。今大会を通じて全6試合に先発し、4完投とチームを支えた。
試合終了とともに、林は両手を掲げて大きくガッツポーズ。最終回までマウンドに立ち続け、優勝の喜びを爆発させた。
その逆転劇は、まるで山梨を代表する武将・武田信玄を想像させるような怒涛の猛攻だった。4回に林のボークで先制点を許す展開。だが、0―2で迎えた5回に山梨学院打線が一気に出る。
一死から7番・大森が四球を選び出塁。続く林がミスを取り返すフェンス直撃の二塁打を放ち、これが反撃のノロシとなった。9番・伊藤が左適時打で同点に追いつくと、そこから怒涛の3連打。相手先発・間木をKOし、5―2の勝ち越しに成功した。
さらに二死二塁から、2番手左腕・今朝丸にも5番・佐仲が左翼席にダメ押しの2ランを浴びせ、この回一挙7得点。報徳学園を突き放した。
この援護が林の投球にエンジンをかけた。前日3月31日の準決勝(広陵戦)でも142球で完投し、連投の中でこの日も118球で9回3失点。まさに投打でチームを優勝に導いた。
自身の一振りから始まった5回の快進撃に林は「正直7点も入ると思ってなかった。同点に追いついて裏で見てたんですけど。(点が)ありすぎるなと…ありがたかったです」とチームメートに感謝。「一試合、一試合、自分たちの力を出し切るというのを目標にやってきた。それが結果的に優勝につながった」と最高の結果をかみしめた。
また、吉田監督はエースとしてチームを牽引した林の姿に「努力を重ねて、重ねて今の林がある」と今までを振り返り、感激。「今日は言うことなかった。何も言えなくて、黙ってました」と選手らの躍動にも胸がいっぱいの様子を見せた。
山梨県の高校野球に新たな歴史を刻んだ山梨学院。さらなる飛躍のため春夏連覇を目指す。












