【ズームアップ甲子園】第95回記念選抜高校野球大会もいよいよ佳境に入った。数々の熱戦のドラマが繰り広げられた一方で、球児たちのユニークなハプニングも続出していた。グラウンドを離れれば素顔は普通の高校生。同時期に開催されていた第5回WBCに夢中になり、夜はゲームで大盛り上がり。「旗忘れ騒動」「寝坊開き直り」「ダンスミーティング」など、本紙センバツ取材班が集めた裏話を座談会で大公開――。
キャップ記者A 今大会の〝事件〟と言えば、開会式直後の試合で東北(宮城)の1番打者が初回に披露した「ペッパーミル・パフォーマンス騒動」だな。賛否を巻き起こして以降、どこもパフォーマンスをやらなくなった。
記者B 決めポーズを持つチームもあれば、何もしないチームもありますからね。作新学院(栃木)では「ギャンパンプ!」という掛け声が流行していたんです。筋トレの「パンプアップ」から派生した造語で、テンションが上がると使うようになったそうですが「試合中はパフォーマンスがダメなので、叫んだりできない。心で叫んでいます」と残念がる声もありました。
記者A 大会前半がWBCの終盤と重なり、球児たちもソワソワしていたんじゃないか?
記者B 宿舎で応援したり、気にしていた選手は多かったですね。
記者C 東邦(愛知)は侍ジャパンの優勝後、部屋に集まってモバイルゲームのプロスピ(プロ野球スピリッツ)で盛り上がっていました。攻守に優れたレアな大谷をみんな欲しがるんですが、課金なしのガチャチケットをためて何度回しても結局、大谷が出なくてガックリだったとか。
記者A ゲームでも一番人気だな。ハプニング系は何かなかったか?
記者C 広陵(広島)が開会式で冷や汗でした。主催者から出場校に配られた入場行進用のセンバツ旗を宿舎に忘れ、学校関係者が慌ててタクシーで取りに帰ったそうです。何とか5分前に到着してギリギリセーフ。生徒たちも「みんな気づいていなかった。めちゃめちゃ焦りました。間に合ってよかった」と胸をなで下ろしていました。
記者B 光(山口)ではバッテリーの「寝坊事件」がありました。試合当日、朝5時半集合のはずが、エースの升田(3年)と同部屋の捕手の福原(3年)が来ないというので選手が見に行ったら爆睡していたと…。2人ともアラームをかけ忘れていたようです。でも升田は「リラックスしている証拠だよ」と周囲を笑わせ、監督も怒ることなく、逆にいいムードになったようです。
記者A お前みたいだな…。ところでユニークな発想のトレーニングをしていたチームは?
記者B クラーク国際(北海道)で「あのちゃん打法」というのがありました。タレントのあのちゃんがユーチューブでティモンディ高岸に打撃指導される動画があって、そこで「振る時に自分の好きな食べ物を言えば」と言われ、あのちゃんは「フル~チェ!」のリズムでスイングしていたらしいんです。それを選手が気に入って、練習で「フル~、チェ!」のタイミングで振り始めるようになったとか。
記者A ホンマかいな!? 打てそうに思わないが…。
記者C 高松商(香川)では「ダンスミーティング」をやっていたようです。ボーイズ・タウン・ギャングのヒット曲「君の瞳に恋してる」を内野手の大谷(3年)が踊り、みんなが周りで歌って盛り上がるらしく、ミーティングもダンスで締めくくっていたとか…。何ともにぎやかなチームでした。












