【米フロリダ州マイアミ22日(日本時間23日)発=福田孝洋】第5回WBCは侍ジャパンの3大会ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。今大会は栗山英樹監督(61)の選手起用、采配が光ったが舞台裏ではファインプレーもあった。3月2日、名古屋。栗山監督は帽子に「魂」を宿していた。ツバの裏側、それも右上部分に手書きで「51」と書き込まれていた。1日に左脇腹を痛めて無念の出場辞退となった鈴木誠也外野手(28=カブス)の背番号だ。右翼手ということで右上に書き込んだのだろう。

優勝後の会見の帽子にも
優勝後の会見の帽子にも

 帽子は必ず試合で身に着け、着脱の際に目に入る。選手はベンチにユニホームを飾るなど出場はかなわなかった鈴木とともに戦っていたのだ。表にでることはなかったが、チーム内の人間は気付いていたはずで、チームの結束も、指揮官への信頼もおのずと高まったのは間違いない。

 ダルビッシュ有投手(36=パドレス)、大谷翔平投手(28=エンゼルス)、吉田正尚外野手(29=レッドソックス)を筆頭に最強侍を招集できたのも栗山監督の人徳だ。勝つべくして勝ったということだ。