DDTの遠藤哲哉(31)が流出していたユニバーサル王座の奪還に成功した。

「後楽園史上最長5時間スペシャル」と銘打たれた21日の後楽園ホール大会で、王座を持つ元ドラゴンゲートの土井成樹(42)に挑戦。お互いの動きを読み合い、スピーディーな攻防が展開された。

 だが、左ヒザに低空ドロップキックを食らい急失速。執ような左脚攻めに遭い、苦悶の表情を浮かべた。何とか岩石落とし、スイングDDTで反撃を試みるも、踏ん張りがきかない。

 それでも足4の字固めを意地でこらえ、バカタレスライディングキックをカウント2で返す。迎えた18分過ぎ。コーナートップの王者にオーバーヘッドキックを決めると、旋回式のトーチャーラックボムで一気にたたみかける。最後は跳躍力抜群のバーニングスタープレスで鮮やかに決めた。

 同王座初戴冠を果たした遠藤は「俺は一つ謝りたいことがある。会見で『外敵』と言ってすまなかった。『DDTを背負う』と言ってくれたこと、うれしかった。もう、あなたは外敵じゃない。DDTの仲間です」と、引き揚げる土井に呼びかけた。

 さらに5月3日横浜武道館大会のV1戦の相手には「ユニバーサルの名がついているので、世界中の俺の知らないレスラーとドンドンやりたい」と希望。ところが、そこに現れたのはMAOだった。

 遠藤は「俺は世界のレスラーと戦いたいと言ったのに、なんで(出身が)宮城と宮城で…」と同郷の後輩に若干の不満をのぞかせつつも「自称・世界のMAOに勝って、白石の遠藤から世界の遠藤になってやる!」と豪語。注目の防衛ロードになる。