第5回WBCの1次ラウンドを4連勝した栗山英樹監督(61)が、続く準々決勝の関門突破に強い決意を口にした。

 オーストラリア戦(12日、東京ドーム)は投打がかみ合って7―1と快勝。攻守に圧倒したが「終わってみたら結局先にいけましたが、そこから追加点がなかなか取れない状況があった。見ている側とやっている側は全然違う。やっと勝たせてもらったという感覚しか残っていない」と振り返り「ここを抜けて、次に行くことしか考えていなかった。まずは次に行けてホッとしてます。とにかく全力を尽くしてやるしかなかった」と胸をなで下ろした。

 初回から大谷(エンゼルス)のバットが爆発し、主導権を握った。「チャンスがあっても前半に点が取れない試合が続いていた。とにかく先に行きたいというのがあった。先に点を取ることで(山本)由伸を安心してマウンドに上げたかった」。

 援護をもらった山本は4回を1安打無失点と期待に応え「これが山本由伸という内容だった」と目を細めた。この日も1番・ヌートバー、2番・近藤が機能した。「いい人と悪い人がうまく助け合いながら、チームが勝ち切るのが大事」とし、メジャーリーガーと日本人選手と融合することで「今の現象だけでなく、これからの日本野球、選手の将来も化学変化が必ず起こるはず。この4試合は間違いなく起こっている」と実感している。

 B組の1位通過を決め、準々決勝は16日にA組2位のチームと対戦する。負けたら終了の大一番に向かう指揮官は「選手たちが世界一になりたがっている。その思いを何とか形にするために、全力を尽くすだけ。言葉ではなく、勝ちに近づけば近づくほどチームは1つになるはず」と選手への信頼は揺るぎない。

 ここまでも「負けたら終わり」の思いで戦い「これからも同じようにやっていきたい」と力を込めた。