DDTの秋山準(53)が、大一番を控える〝大鵬3世〟に「ジャンボ殺法」を伝授した。21日の東京・後楽園ホール大会でKO―D無差別級王者の火野裕士(38)に挑戦する納谷幸男(28)から指導を請われ、特訓を敢行。その規格外の体を生かすため、絶好のお手本となるのが師匠である故ジャンボ鶴田さんだ。

 秋山が指南役を頼まれたのは、2月26日後楽園大会で行われたKO―D無差別級王座の次期挑戦者決定戦後だった。HARASHIMAを下した納谷から「火野さんに勝つために指導をしてください」と頭を下げられたのだ。

 8日に納谷が待つ都内のDDT道場を訪れた秋山は、さっそく空中胴締め落としとランニングクロスボディーアタックを伝授。その2つを選んだ理由を「火野選手は体重(123キロ)の割に(178センチと)背が低いので、納谷君よりもだいぶ重心が低い。持ち上げるのは難しいからこそ、体を浴びせる技が有効になる」と説明する。

 納谷は201センチ、110キロの体格を誇る。196センチ、127キロの鶴田さんが得意とした技が最適と判断した秋山は「サイズが(鶴田さんと)ほぼ同じだから、俺としてもイメージがしやすかった。納谷君に合っていると思うから、自分なりに取捨選択して使ってほしい」と期待を寄せた。

 さらに「飛ぶのではなく、体を浴びせるイメージ」と細かく指示し、ダイビングエルボーにも磨きをかけるよう命じた。コーナーへの上り方から飛ぶ姿勢、よりダメージを与える落ち方など細かに教え込んだ。

 濃密な特訓を終えた秋山は「納谷君は俺が教えるといつも『えー、どうなんだろう』みたいな顔して、結局使ってるからね。まあ、今回の胴締め落としもクロスボディーもエルボーも、やってみて自分に向いているものをチョイスしていってくれたら」と語った。

 その上で「今持っているものをすべて出して、火野選手に向かっていってほしい。いい試合をしようとか考えずに、ぶち当たってくれれば。結果、勝っても負けてもいい経験になるはずだ。思い切ってやってもらいたいと思います」とエールを送った。

 自信をつけた納谷も「これぞヘビー級の戦いというものを見せたいです。タイトルマッチに向けて自分を少しでも高めていければ!」。〝怪物〟と呼ばれた鶴田さんの技で、今度こそ大輪の花を咲かせる。