第5回WBCで3大会ぶりの世界一奪還を目指す侍ジャパンは6日に阪神と強化試合を行い、8―1で快勝した。主役はチーム合流後、これが初実戦の大谷翔平投手(28=エンゼルス)だった。「3番・DH」で先発出場し、3回に左ヒザをつき右手一本で3ランを中堅右に運ぶと5回はバットを折りながら中堅に3ランを叩き込んだ。常識を超えた衝撃弾に米国も騒然。動画再生回数は12時間でおよそ220万回を突破し、米投球データ分析サービスのコーディファイは「エイリアンはうっかり非人間的なことをする」とツイートするなど大盛り上がりだ。
どよめきが日本列島に広がったのは3回二死一、二塁だった。カウント1―2からの4球目、相手先発・才木が投じた136キロの外角低めフォークに体勢を崩されて左ヒザをついたまま、捉えると右手一本で刀を抜くように振り抜いた。高々と上がると中堅右の2階席に舞い落ちた。その瞬間、歓声が爆発した。三塁ベースを回ったところでヌートバーが行うパフォーマンス、コショウをひく「ペッパーミルパフォーマンス」を披露した。
SHO―TIMEは終わらない。2幕目は5回二死一、二塁、マウンドは2番手の左腕・富田だ。フルカウントからの7球目、142キロの高めをつぶすように叩いた。バットを折られたものの、打ち上げた打球は中堅右に飛び込んだ。
球界の常識を打ち破る2打席連発。強化試合とはいえ、米メディアも騒然となった。MLB公式サイトは「チーム・ジャパンに戻った大谷は片ヒザでホームランを打った」、CBSスポーツ(電子版)は「エキシビションの試合で、大谷は阪神タイガース相手に2本塁打し、まるでシーズンど真ん中の状態にあることを見せつけた」と速報。
米スポーツ誌スポーツイラストレイテッド(電子版)は「大谷翔平はWBCのチューンアップ(調整)で片ヒザから420フィート(約128メートル)のホームランを放った」と打球の飛距離を強調した。USA Today For The Winは「大谷翔平はすでに計り知れないことを成し遂げている」とたたえた。
秀逸だったのはコーディファイだ。公式ツイッターに「常に監視するべき。エイリアンはうっかり非人間的なことを行う。そうすれば我々も(エイリアンだと)分かる。我々が『大谷翔平』として知っている生命体は片ヒザをついてボールを完全に消し去った」と投稿。たしかに1本目は初めて見る驚弾で、エイリアンと表現するしかないだろう。
実際、同ツイッターが「show hey!」、MLB公式ツイッターが「ショウはすでに始まっている」などと題してアップした動画は本番でない強化試合にもかかわらず12時間でおよそ220万回も再生され、刻々と増えている。
WBCのチーム初戦は9日の中国戦。世界一奪還に弾みをつける大事な一戦で先発マウンドに上がり、打者として打席に立つ投打二刀流出場の可能性が高い。球数は65球に制限され、打席でも甘いボールはこないだろう。それでも結果を出すのが大谷。どんな衝撃を野球ファンに与えてくれるのか楽しみだ。












