侍ジャパン・大谷翔平投手(28=エンゼルス)が、6日の強化試合・阪神戦(京セラ)に「3番・DH」で先発出場し、2打席連続の3ラン本塁打を放った。

「これぞメジャーMVP」といった打棒には、本紙評論家の得津高宏氏も「あらためて驚かされました。特に最初の本塁打は、フォークボールに泳がされて左ヒザを地面につきながら、最後は右手一本でスタンドまで持って行った。私も左打者でしたから分かるんですが、左打者はああいう手を離した打ち方ができるんです。ただ…。あれで打てるのは、せいぜいセンター前ヒットですよ。あれでスタンドまで運ぶ選手はなかなかいない。とんでもない選手に成長したものです」と仰天したという。

 そんな得津氏だが、大谷のすごさが際立つのと同時に「気になる点」もあるという。

「これだけすごい選手。今回あらためて思ったのは〝まともな勝負をしてもらえないんじゃないか〟という点です。現時点で見る限り、4番・村上の状態があまりよくない。タイミングの取り方が遅れがちで、去年の55本から56本の間に陥ったスランプのときと同じような状態に見えます。昨季、あれだけ歩かされた村上でしたが、大谷の後を打つとなると、目の前で敬遠されるという場面も出てくるでしょう。おそらく格下相手の9日の中国戦では一本いいのが出るはず。そこで調子を戻してくれればいいのですが」

 では、打線はどう組めば流れがよくなるのか。

「とはいえ村上の4番を外すべきではないと思いますし、栗山監督もそれはやらないと思います。やるなら大谷の打順を動かして、大谷の後に右打者の岡本(巨人)なり、左右の投手を苦にしない吉田(レッドソックス)を置くなりする感じでしょうか。2番・大谷、3番・吉田、4番・村上という並びがいいのではないかと思います」

 果たしてWBC本番で、大谷に対しての「四球攻め」は多発するのか。この日の2発で大谷への〝警戒モード〟はさらに高まったことだけは確かだ。