侍のジョーカーだ。ソフトバンク・牧原大成内野手(30)が1日、第5回WBCに臨む野球日本代表・侍ジャパンに緊急招集されることが決まった。左脇腹を痛め大会参加を辞退したカブス・鈴木誠也外野手(28)に代わる代替選手として、内外野を守れる鷹のユーティリティープレーヤーに白羽の矢が立てられた。今月9日の1次ラウンド初戦・中国戦(東京ドーム)まで10日を切る中での主砲離脱となったが、その窮地を乗り切るべく栗山監督は〝切り札〟に全てを託す。
侍指揮官は沈痛な面持ちだった。チームの全体練習でナゴヤドームに来場した栗山監督は鈴木の参加辞退に関して「本人もすごく…本人が一番悔しいし、ショックだろうし、申し訳ないと思ってるだろうし」とやや言葉を詰まらせながらコメント。その後は「もうこっちも言葉が出ないぐらいに、本当に本当に申し訳ないっていう…。彼がどんな思いで決断し、どんな思いで準備をしたのか。これはもう本当に心に突き刺さる感じなので。ジャパンの試合には出れないけれども、いつも彼が一緒にいると思って戦っていくだけ。その魂とか思いはうん…そんな感じ」とも話した。
一方、鈴木の代替メンバーに選出した牧原大には大きな期待を寄せた。「今のいるメンバーと誰が加わった時に一番幅が広くて勝ちやすい形になるか。どんな状況にも対応できて一番プラスになっていくか」という観点からコーチ陣と話し合いを重ねた末、内野、外野のどこのポジションでも高い守備能力を発揮し、打撃、走塁もハイレベルで三拍子そろった〝鷹のジョーカー〟を抜擢。
指揮官は牧原大について「去年の出場数を見ても(複数のポジションで)バランス良く何十試合ずつ出てるっていう選手。本当にチームをどこからでも救ってくれる。そういう意味ではもちろんセンターもメチャクチャうまいんだけれど、他もメチャクチャうまいんでね」と、そのポテンシャルを絶賛した。そして「ものすごく作戦の幅が広がったのは事実」とも続け、言葉に力を込めた。
最後には「後からでも先からでもいける。大きくチームが動かそうとした時には絶対的な切り札になっていく。本人は大変だと思うが、有り難い選手に参加してもらうのでね。待ってます」とエールを送り、ジョーカー・牧原大の合流を心待ちにしていた。











