失意の王者に届くか。〝バカサバイバー〟こと青木真也(39)が、ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(26)に破天荒なアドバイスを送った。プロレスと格闘技を股にかけて活躍するベテランは、21日の武藤敬司引退興行(東京ドーム)で行われた清宮と新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカのシングルマッチを徹底分析。かねて親交のある方舟王者の復活を誰よりも信じている。
1月の新日本横浜大会で清宮が放ったオカダへの〝顔面蹴り事件〟に端を発した21日の遺恨戦は、16分32秒で決着。終始余裕を見せる業界トップに食い下がった清宮だが、その牙城を崩すことはできなかった。
この試合について、青木は「オカダの性格の悪さと強さが際立ったよね。俺も性格が悪いから、一気にオカダのことが好きになったよ。清宮はマリオネット(操り人形)のようだった」と声をしゃがれさせた。
昨年10月には〝野獣〟藤田和之とのGHC王座V1戦を控えた清宮にグラップリングを指導。その際に感じた才能や情熱に心を動かされ、今や〝応援団〟となっている。
青木は、今回浮き彫りになった清宮の課題を「自分の〝箱庭〟をつくっているかの違いだ」と力説。「オカダはニュージャパン(新日本)で自分の箱庭をつくった。拳王だって、金剛っていう箱庭をつくり上げた。武尊はK―1で、ナスガワ(那須川天心)はRIZINとRISEで。俺だってONE旗揚げのころから、その努力をしてるんだ」と続けた。
青木の言う「箱庭」とは、一人のエースを軸に固定ファンがつく世界観と思っていいだろう。これを踏まえて「じゃあ、清宮はどうなんだって。結局、今回の対抗戦はニュージャパンvsそれ以外だった。それじゃあノアが勝てるわけないよ。ニュージャパンvsノアの世界をつくらなきゃ。そのためには、清宮がノアという箱庭を確立させなきゃいけないんだ」と真剣な表情で訴える。
しかも、清宮を高く評価するからこそ、その言葉は次第に熱を帯びていった。「だから今、清宮に必要なのはツラの皮の厚さだ。落ち込んでる場合じゃない。つまり参考にすべきは、ぱんちゃんだ!」
昨年12月に詐欺容疑で逮捕され、キックイベント「KNOCK OUT」3月5日代々木大会のエキシビションマッチで「X」を相手にリング復帰する女子キックボクサー・ぱんちゃん璃奈の名前を挙げた。
青木は「(ぱんちゃんは)立ち直るのが早すぎるだろ。ツイッターにすし食ったり、(那須川の古巣)TEPPEN GYMに出稽古してる投稿もしてさ。あれで分かったのは、ぱんちゃんのメンタルの強さと那須川(弘幸)会長の器のデカさだけだ」と断言。最後は「清宮よ、ぱんちゃんになれ!」と叫び、自転車で後楽園ホールから走り去った。











