武藤敬司引退興行(21日、東京ドーム)で、ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(26)に厳しい現実が突きつけられた。

 大舞台で新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(35)と対戦。レインメーカーにカウンターのシャイニングウィザードを合わせるなど見せ場をつくって業界トップに食い下がったが、結果的には16分32秒で完敗した。

 完全決着を狙って発表当初の「30分1本勝負」から「時間無制限1本勝負」を要求し、試合当日になっての変更を実現させた男が、30分どころか20分以内に沈んだのだから、屈辱以外の言葉が見当たらない。

オカダ(手前)を追い込む場面もあったが…
オカダ(手前)を追い込む場面もあったが…

 若手の肩を借りてコメントスペースに現れた清宮は、床に倒れたまま動けない。そこに現れたジェイク・リーから「お前、もう休めよ。ベルトを持っていてもこれ以上、何も生まれないよ。俺が挑戦してやるよ」と挑戦表明されても、反応することができず、這いつくばりながら控室へ戻るのがやっとだった。

 団体最高峰王者同志の対戦で文字通り〝格の違い〟を見せつけられた格好だ。それでもサイバーファイトの武田有弘取締役は「ノアは武藤(敬司)さんに東京ドームに連れてきてもらった。ここから先、ノアをまた東京ドームに連れてくるのは、やっぱり清宮海斗なんじゃないかなという思いは変わらないので。今日の負けを今後の糧にしてくれると期待しています」。

 高い壁に跳ね返された26歳の王者は、この経験をバネに這い上がることができるのか。