ノアの21日・東京ドーム大会で引退する武藤敬司(60)は、ハリウッドからスカウトされていた――。それを証明するのがこの一コマだ。

 武藤は1994年4月に化身グレート・ムタとして米WCWシカゴ大会に出場。その後は同年5月1日福岡ドームで控えていたアントニオ猪木―ムタ戦へ向け、フロリダ州タンパで特訓を敢行した。その際、同地で行われていた、〝超人〟ハルク・ホーガン主演の米テレビドラマ「サンダー・イン・パラダイス」の撮影現場を表敬訪問した。

ジャン・クロード・ヴァン・ダム(1990年)
ジャン・クロード・ヴァン・ダム(1990年)

 ホーガンはドラマで米海軍特殊部隊の元兵士を演じていたが、武藤も機関銃を手にポーズ。当時の報道によると、この場で人気俳優ジャン・クロード・ヴァンダムを売り出したアクション映画の名指導者から「ぜひ私のところに履歴書や写真、ビデオを送ってほしい」と勧誘を受けた。ムタのファイトを見て「これなら売れる」と確信し、声をかけたのだという。

 武藤は87年公開の日本映画「光る女」で主演を務めている。申し出に応じていれば、WWEのザ・ロックことドウェイン・ジョンソンより先に、ハリウッドで成功していたかもしれない。